視聴率は右肩上がり!

波瑠『あなたのことはそれほど』は“爽快”な不倫ドラマ? 視聴率好調の3つの理由

2017/06/03 15:00
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『あなたのことはそれほど』(TBS系)公式サイトより

 4月から放送されている波瑠主演の連続ドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系)。5月30日に放送された第7話の平均視聴率が12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、自己最高記録を更新するなど、好調が続いている。

 同ドラマは、美都(波瑠)・涼太(東出昌大)の渡辺夫妻と、光軌(鈴木伸之)・麗華(仲里依紗)の有島夫妻の結婚生活と恋愛模様を描いた四角関係ラブストーリー。“2番目に好きな人”と結婚した美都が、中学生時代から想い続けてきた光軌と再会して肉体関係を結び、泥沼不倫に没入していくというストーリーだ。

「初回視聴率11.1%で好スタートを切った同ドラマは、放送当初『鈴木伸之の演技が微妙』『原作と比べてテンポが遅い』など批判の声も多く、第2話で9.0%に急落しました。しかし、東出演じる“行きすぎた愛妻家”涼太が、ストーカーのようなサイコキャラだと発覚して話題になると、徐々に視聴者の間で『狂ってる』『ヤバすぎる』などと盛り上がっていったんです」(芸能ライター)

 視聴率は、第2話からほぼ右肩上がりを続けている状況の同ドラマ。今クールのドラマで、ほかに12%以上の視聴率を獲得したのは、『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)『小さな巨人』(TBS系)『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)『緊急取調室』をはじめとするテレビ朝日の刑事ドラマだが、ほとんどの作品が右肩下がりとなっている。

「涼太だけでなく、ほかのメインキャラクターも視聴率アップの要因のようです。光軌を“運命の人”と信じて不倫をまったく悪びれない美都が“クズすぎる”と話題になったり、不倫に気づき始め、意味深な言葉でじわじわと光軌を追い詰める麗華が“怖すぎる”と注目を浴びるなど、“キャラが立っている”のが視聴者にウケているんです。よくドラマ界では『視聴者が、主人公に共感できないと数字は伸び悩む』といわれていますが、美都に“共感できなさすぎて”逆に興味を引かれるという視聴者も多いようです」(同)

 これらの登場人物たちが織り成す、“ストーリーの描かれ方”にも好評の声が上がっている。

「これまでの不倫ドラマは、“不倫=純愛”として描かれてきたものが多かったのに対し、同ドラマは、不倫をホラータッチに描き『4人が何をしでかすかわからない恐怖感が面白い』といった点も人気に火がついたポイントだと思います。不倫ドラマは、“倫理に反する”と炎上しがちなのですが、『不倫ドラマなんて大嫌いだけど、このドラマは不倫カップルに天罰が下るから爽快』との声も上がっており、今後最終回に向けて、ますます注目を集めるのではないでしょうか」(同)

 TBSの火曜午後10時枠は『逃げるは恥だが役に立つ』というヒット作を生み出したドラマ枠。『あなたのことはそれほど』も、ドラマファンの間で語り継がれるドラマになれるだろうか。

最終更新:2017/06/03 15:00
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