角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第136回

認可外保育園で「私立小3校に推薦制度アリ」がウケた!? 開園1カ月で来年度の定員がいっぱいに

2017/05/20 16:00
kadokaowa136
某私立小の業者向け学校説明会のお土産です。最中と紅茶でした

 新たな保育園「衾の森こども園」がオープンして約1カ月、なんと30年度(来年度)が定員いっぱいになってしまいました! 「駒沢の森こども園」と違って、住宅街のど真ん中にあるわけではないので、緑が少ないし、狭いし、線路沿い……立地的な売りは“駅近”しかなく、気の流れはいいものの、どうなるのか心配でした。

 なので、「お母様が働きながら、お子様が小学校お受験をするのに最高の保育園です」という売りを前面に出し、見学アンケートの「お受験の有無」で有に〇をした人のみ、予定時間をオーバーしようが、私の考え、園の方針、受験に向かってなにをしているかなどを、しっかりお話をすることにしました。現在のところ、私立小3校に推薦制度があります。こんな保育園は確かにないですよね。推薦には、第1希望(単願)の推薦と併願の推薦があり、どちらの推薦基準も「入試までに最低3回は学校に行くこと」(学校見学+入試説明会+運動会など)です。

 単願の推薦なら、駒沢の森こども園・衾の森こども園だけで、お教室に行かなくても(私立小側から幼児教室扱いされているため)みっちり仕込めば合格できるのではないかなと思います。もちろん志望校の企画するプレ入試、オープンスクールなど、できるだけフル参加してもらって、学校側に熱心さをアピールです。

 いまの時期、どこの学校も業者向け学校説明会ラッシュなのですが、保護者向け学校説明会と大きく違うのは、実際に出題されたプリントが配られ、「今年も同じ内容の予定です」と教えていただけるし、その横に配点まで書いてあって、とにかく丁寧。しかもお菓子のお土産まで用意されている学校もあります。慶應幼稚舎や慶應横浜初等部などの超名門でない限り、確かに私立小と幼児教室は持ちつ持たれつの関係ですよね。関係が近い分、先生の愛校精神もしっかり伝わります。校長や教頭のあいさつで、「〇〇(学校名)一筋30年」みたいなことを最初に入れる先生も多い気がします。

 学校見学ラッシュが終わったら、年長さんで「指示製作」が苦手な子がいるので、ひとまず20日分の問題を作って、7月からペーパーの後に個別特訓をやっていく予定です。初の女子校第1希望(併願で女子校を受けて共学を選ぶ人はいます)なので、私も気合入ってます。駒沢の森こども園の受け入れは、31年度があと1名のみです。

首都圏 私立・国立 小学校合格マニュアル 入試準備号〈2018年度〉
お土産が学校のランクを反映していそうで怖い!
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