サイゾーウーマンカルチャー大人のぺいじ先輩ママのネガティブ予告「産まれてからはもっと大変だよ!」 カルチャー 先輩ママのネガティブな次回予告「産まれてからの方がもっと大変だよ」は何を意味しているのか 2017/01/15 20:00 「あれ?この子、こんなに親しかったっけ?」 「この人とはこんなに頻繁に連絡取る仲だったっけか?」 昨年、私が妊娠した時に感じた、率直な疑問だ。 妊娠が判明し、つかず離れずの関係(たまに「元気?」と連絡を取る程度)の友人や知人にLINEでその報告をした時のこと。 独身の友人や、既婚でも子供のいない友人は、この時のやり取りが「おめでとう!身体大事にしてね!」であっさり終わったが、子持ちの友人たちは、その日からやたらとぐいぐいメッセージを送ってくるようになった。 「予定日いつ?」 「今何カ月なの?」 「つわりはひどい?」 妊娠・出産経験者として、新米妊婦の身を案じてくれているのかと思った。 しかし、どうやらそれだけではないのだ。 「これからどんどんむくみ酷くなるよ」 「体重管理するのまじで大変だよ」 「臨月になると、内診が死ぬほど痛いよ」 少しずつ私の中に違和感が芽生え始めた。 彼女たちは、聞いてもいない「次回予告」をなぜか口々に語り始めるのだ。 それも、ネガティブな内容ばかり。 こちらからもう連絡を取りたくはないと思ったけれど、妊娠期間、子持ちの友人からは「どう?」の連絡が頻繁にあった。 安定期を過ぎた頃、これは私の身を案じてくれている連絡ではない、と確信した。彼女たちは「とにかく自分のことを語りたい」のだ、と。 自分が経験したことを、自分が乗り越えた事実を言いたくて仕方ない。聞いてほしいのだろう。 私はつわりがなかなかキツい妊婦で、つわり以外にも様々な体調変化が訪れ、初めての感覚に戸惑いばかりで、この苦しみは一体いつまで続くのだろう……とどんよりとした毎日だった。 こんな時、欲しかった言葉は「私はコレで楽になったよ」とか、「○週目位で少しずつ落ち着いたよ」とか、そうしたポジティブな体験談だったように思う。 しかし、私が「つわりがひどくて」とLINEで送ると、彼女たちは「あ~~、懐かしい!! 私の時もさ~……」と自分語りを始めるのだった。 そうなると、こちらも気を使わなきゃいけないのかなという気になり、「××のときはどうだったの?」とか質問を投げかけたりする。あちら側からは、また聞いてもいないネガティブな「次回予告」がやってくる。この繰り返しが本当に疲弊した。 今思うと、あの時のやり取りの主人公は、常に「友人側」だったように思う。 1234次のページ