仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」

離婚危機報道の松居一代、熱心に更新するブログに感じた“欲求不満”の正体

2016/12/29 21:00

 ねっとりと夫を愛したかと思うと、愛していない者にはバッサリいくのが松居流である。松居は、『松居一代の開運生活』(アスコム)の出版記念会見の際、夫と亡くなった女優・川島なお美がかつて交際していたことを認めたのだ。川島の話をすれば、メディアが食いつくのは間違いない。自著のPRのために、故人を利用するようなやり方はバッシングを呼び、「女性セブン」(小学館)によれば、船越は松居のこの行動にあきれて離婚を決意したとわれている。

 生来持ったパワーが強く、相手の気持ちを考える力が弱い相手に、もし本気で離婚を切り出すと大変なことになるが、神は船越を見捨てなかった。今の時代には、松居のような女性にぴったりのツールがある。ブログやSNSである。

 松居はブログにはまっているようで、1日に何度も更新したり、14年前の流産した話を、“その時の船越が優しかった”エピソードも添えて披露している。読者からコメントがつくのが楽しみらしく、「皆の衆の大切な時間を割いて、愛をこめて送ってくれたコメント、ずっとずっと大切に保管するからね」と多くの感謝と若干のしつこさをこめてつづっているのだ。読者がついたのがうれしかったのだろう、松居は「読者に直接お礼が言いたい」と、パジャマ姿でドコモシップを訪れて携帯を買い、警察と法務局に許可を取って、読者と1分だけ話をするという企画を行った。1分でファンの気持ちが充たされるかは疑問だが、少なくとも松居は満足したようである。

 投資家として主婦として忙しく過ごす女性が、ブログやSNSにはまるのはよろしくないと思う人もいるかもしれないが、それは並のパワーの女性の場合である。ひとり息子も立派に社会人となり、夫ともプチ別居している今、松居の「人と何かしたい欲求」は有り余っており、それをブログが発散させているのだと思う。ブログやSNSで面識のない人と親密になりすぎると、トラブルが起こることもあるけれど、それくらいで傷つくほど松居は弱くない。

 船越と松居の関係に何らかの“進展”があるとしたら、それは、松居がブログに飽きた時かなのではないだろうか。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、最新刊は『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

最終更新:2016/12/29 21:00
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