[ジャニーズ・メディアの裏側]

SMAP解散、テレビ界の本音は「番組が1つ終わるだけ」「あまり関心ない」

2016/12/08 11:45
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ただのテレビスターじゃないんだけど……

 SMAP解散まで、いよいよラスト1カ月を切った。ファンの間では「事務所が悪い」「事務所が解散を決めた」といった声が多く上がっている。

「ファンの強い願望はわかりますが、解散についての経緯は大筋、報道されている通りだと思います。解散が近づき、割り切ったというか、腹を決めたあたりからグループ内の雰囲気が良くなったようですけど……。また、どういう事情かは定かではありませんが、フジテレビ的には『SMAP×SMAP』を5年後の放送25周年で終わりにしようという算段もあったようです。ところがその前にSMAPが解散してしまうという、フジも予想だにしなかった幕切れとなってしまいました」(バラエティ番組カメラマン)

 さて、アイドルという枠を超えて国民的グループに成長したSMAPを、テレビ業界はどう見ているのだろうか?

「一個人としては一抹の寂しさはありますね。彼らが、かつて“テレビ番外地”と呼ばれたテレビ東京で初めて冠番組を持ち、それからスターダムにのし上がっていく過程を、まがりなりにも見てきましたから。また、よく業界内で話されていたのは、SMAPの駆け出し時に売り込みに来られたが、むげに断ってしまい、その後売れた姿を見て『あの時つかまえておけば……』と後悔しているというものです。おそらく、その時売り込みに来ていたのが、元チーフマネージャーの飯島三智女史なんでしょう」(放送作家)

 しかし、残り1カ月となったSMAPについては、意外にも、業界内はそこまで悲しみに包まれていないという。

「アイドルグループとしては異例の20年という長寿冠番組を持っていることや、メンバー個々人の影響力、さらに『世界に一つだけの花』という人間のあり方を問うようなヒット曲があることから、日本人の心のような存在として認知されているSMAPですが、結局彼らが集まる番組は『スマスマ』しかない。マインドとしては、SMAP喪失は大きな損失であるものの、実質的には1つ番組が終わるというだけです。それよりも、各メンバーの担当番組が来年以降どう動くのか、それとも動かないのかが注目されています」(同)

 特に熱視線を浴びているのが、やはり中居正広だという。TBSにおいては、週の中で最も数字が高い金曜日のゴールデンタイム。その一角をなす『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』や、日本テレビでは笑福亭鶴瓶との掛け合いが人気の『ザ!世界仰天ニュース』、深夜12時前後にもかかわらず7%の高視聴率を叩きだす『ナカイの窓』など、人気番組を数多く抱える売れっ子タレントだ。

「中居の番組がどうなるのかは、大いに気になりますね。逆に、他メンバーのレギュラー番組の今後については、シビアな言い方かもしれませんが、あまり関心がないのが本音です」(同)

 さらに、テレビ業界内で心配されているのは、SMAPよりも「『スマスマ』なき後のフジ月曜日」だという。

「一時期は2ケタに乗っていた『痛快TVスカッとジャパン』も最近へばってきていますし、月9は惨憺たる状況。それに加えて『スマスマ』の後継番組は、過去3回の放送で平均わずか7%という視聴率の『ズレ↓オチ』です。月曜日のフジテレビは今まで頑張ってきた方ですが、来年以降は崩壊するでしょう」(制作会社ディレクター)

 いずれにしても『スマスマ』最終回は今月26日。5人はファンにどんな姿を見せてくれるのか? フジにとって最後となる、“高視聴率の月曜”となりそうだ。

最終更新:2016/12/08 17:22

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