[生涯独身、四十路女の姪っ子育て]

1歳の姪とルームメイトとの女3人暮らしで、「女の友情」の見方が変わりました

2016/11/02 21:00

◎女3人暮らしのスタート
 最初に私が姪を引き取る決断をしたとき、真っ先に相談したのが彼女です。ルームシェアといっても実質居候のようなものですし、彼女が反対すれば姪を引き取ることはできなかったでしょう。私はありのままに話しました。彼女が少しでも否定の意を示したのならば、この家で育児をすることは当然できません。おしゃべりな人ではなく、人の話を聞くときは最後まできちんと聞いたうえで意見をしてくれる人です。私が話し終え、最後に「3人で暮らすのも楽しいんじゃない?」と笑顔で言ってくれました。

 その表情に嘘偽りは微塵も感じられなかったことが本当にうれしく、感謝してもしきれない気持ちで一杯になりました。初めて姪のあかりを連れてきたときに、「これからよろしくね、あかりちゃん」と抱っこをしてくれました。これならなんとかやっていけるかな、と安堵をしたのを覚えています。育児の費用は当然のことながら私の出費になるので、ごちゃまぜにならないようルールを作りました。

 女の友情は儚く、女の敵は女。まことしやかに言われますし、私もそんなふうに思ったこともありますが、最近は少し物の見方が変わりました。諍いや嫉妬、裏切り……仲がこじれて疎遠になったとしても、過去共に過ごした時間、育んだ友情の全部が嘘であったかというとそうではない。人の気持ちは変わります。でも、あの日あの時あの場所で過ごした楽しかった時間。その時の気持ちは嘘ではなかった。あいかわらずオビンボーですが、彼女と姪との生活は私を多少大人にしてくれたと己惚れています。

 今の生活がいつまでも続くのかわかりませんが、女3人助け合いながら……現状助けられっぱなしですが楽しく暮らしていきたいです。

ちかこ
東京都練馬区生まれのアラフォー。趣味は猫と節約とミステリー小説を読むこと。現在は妹に代わり姪(1歳)を子育て中。
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最終更新:2019/05/17 20:53
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