レズビアン風俗店オーナー・御坊氏インタビュー

キャストがレズビアンかどうかは関係ない 話題の「女性向け風俗」オーナーが語る経営の裏側

2016/10/07 15:00
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御坊さん

(前編はこちら)

 ヒカルさんと別れた後、オーナーの御坊さんにお会いして話を聞いた。御坊さんは、現在2店舗のレズビアン風俗店を経営している。一店目は永田カビさんの本にも出ていた「レズっ娘クラブ」、もう一店は今回、筆者が利用させていただいた姉妹店「レズ鑑賞クラブ・ティアラ」だ。

■キャスト同士では、連絡先等を交換するのは一切禁止

――「レズっ娘クラブ」と「ティアラ」の違いを教えてください。

御坊さん(以下、御坊) 「レズっ娘クラブ」は、女性のお客さまが利用できる、一緒に出かけたり遊んだりできるデートコース、性的サービスをしてくれるビアンコース、「ティアラ」は、ビアンコース、デートコース以外にも、男性のお客さまや男女カップルの方も楽しめる、レズ鑑賞コースやカップルコース(男性客は鑑賞のみで、プレイ参加は不可)を設けています。

――「レズっ娘クラブ」と「ティアラ」には、それぞれどんなキャスト(女の子)が在籍していますか?

御坊 「レズっ娘クラブ」は18歳から24歳と比較的若年層、「ティアラ」は22歳から32歳と「レズっ娘」より、お姉さん系のキャストが多いですね。両店とも、風俗経験はもちろん、男性経験のないキャストも在籍しています。皆、昼間働いている普通の女の子たちですね。いろんな女の子がいますけど、キャスト同士のキャラクターはかぶらないように揃えています。

――風俗経験どころか男性経験のないキャストたちに、どうやって接客方法を学ばせているのですか?

御坊 経験のないキャストには、最初、「ティアラ」の鑑賞コースから入ってもらい、先輩の接客やテクニックを学んでもらいます。うちは講習等は一切行っていないので、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)方式で、実務経験を積んで仕事を覚えてもらっていますね。

――キャストは、どのような基準で採用しているのですか?

御坊 お店を立ち上げた最初の頃は、風俗誌や掲示板などで募集をかけていましたが、今は広告を出さなくても応募がくるので、広告媒体での募集は行っていません。その代わり、僕自身がイベントなどに積極的に参加することによって、お店の名前を覚えてもらい、HP経由で応募の電話がかかってくるようになりました。

 一次面接として書類審査というか、いわゆる写メ面接を必ず行っているのですが、まずは、写真と自己PRを見て「直感」で売れるかどうか。 二次面接では、喫茶店やファミレスなどで対面面接するのですが、人柄や、やる気、その子の話をよく聞いて、お店に向いているかどうかとか。 あとは、今、在籍しているキャストとキャラクターがかぶらないかどうかで採用を決めています。

 ちなみに、面接で「レズビアンです」と言って入店してきて、(男性と)結婚して寿退社しちゃった子もいますし、「男性としか経験ありません」と入店したのち「彼女ができたので辞めます」って子もいました。 本人がレズビアンかどうかは、あまり気にしていません。

――レズビアンの女の子たちばかりだと、一般的な男性向け風俗店よりもキャスト管理が大変だったりしますか? キャストの管理方法などを教えてください。

御坊 キャスト同士で連絡先等を交換するのは一切禁止、キャスト同士で遊びに行ったりなんて、もってのほかです。お客さんに見られて「付き合ってんのか」なんて思われたら困りますから……。仕事後に、キャスト同士一緒に事務所を出て帰るのも禁止です。時間をずらして帰らせています。ほかにも、ビアン系イベントやバーに遊びに行くのも禁止しています。女性のお客さんを相手にしていますので、そのへんは徹底的に配慮してますね。

――キャスト間で起きたトラブルなどがありましたら、教えてください。

御坊 先ほどの連絡先交換禁止のルールを作ることになったきっかけにも当たる話なんですが、キャスト同士が付き合っちゃって、別れ話になった時に、そのキャストが過呼吸を起こして、事務所で倒れて救急車で運ばれたことがありました。

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ
7刷だそうです
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