【連載】ヤリマン女の性生活報告

由緒正しい家柄から風俗嬢へ 高校時代に8,000人と経験した女性がヤリマンになった理由

2016/08/11 15:00

■ナンパは断らず、1日で最高13人と

 くのいちレベルの潜入術で、渋谷・六本木界隈のセレブリティと片っ端からセックスをしていた女子高生時代を終えた有奈は、とある名門校に進学。

「風俗には、高校卒業した日に面接に行きました。新宿駅のホームのゴミ箱にセーラー服を捨てて、卒業証書と卒業アルバム持って、歌舞伎町の『平成女学園』(※老舗ファッションヘルス)に入ったんです」

 いったんは脱いだはずのセーラー服を再び着ていたこの頃に、男性観が一変したのだという。

「私が誰とでも選ばずにヤるようになったのは、風俗で、ブサイクなのに上手な人に当たったから。よく覚えてるのは、カツラがズレたまま夢中でクンニしてて、モミアゲが顔の正面に回ってきちゃってるのに気付かないおじさん(笑)。その時に“あっ、顔で選んじゃいけねえ”って思いました(笑)。風俗入って2年目くらいには、もうホント“誰とでも”っていうか」

 20歳で、“誰とでもヤるヤリマン”有奈めぐみは完成した。そして、風俗でバリバリ働いている時も、プライベートでのセックスは継続。

「もちろん、プライベートは別。それこそ、普通の職業の人がセックスで発散するのと同じように、“自分が選んだ人とセックスしたい”って気持ちでしたね」

 ナンパされたら、ほぼついていったのだろうか。

「そうですね、よっぽど失礼な人じゃない限り。今の歌舞伎町のゴジラビルの前の通りが“セントラルロード”っていうんですけど、お店はそこにあったんで、夜、仕事が終わって飲みに行かない日は、タクシーを拾う靖国通りに出るまでにナンパされたら、ついていきました」

 その間、わずか50メートル程度。そこに彼女の《ヤリマンとしてのプライド》が、かかっていた。

「ほとんど毎日、声かけられてましたよ。飲みに行った日は、ホストと営業時間中に非常階段でヤッてましたし」

 オンもオフも飲みに行く日も飲まない日も、どの瞬間でもセックスと暮らしていた20代だった。

「“無駄な時間を過ごしたくない”みたいなところがあるんで、“飲み行きませんか?”って言われたらすぐ“その先、考えてますか?”って訊いちゃうんですよね。それで“はい、よかったら……”ってなったら、“私お酒飲まないんで、ホテル行きましょう”って自分から言っちゃいます。よく美人局だと間違われますね(笑)」

 そんな20代のナンパ体験においても、彼女は衝撃的なエピソードを持っている。

「ある休みの日に、昼間に新宿のデパートに買い物に出かけたんだけど、行く途中でナンパされて。自分の中で、“予定がなくて、ひとりでぶらぶらする時のナンパは断らない”って決めてて、“今日は何人にナンパされるのかな?”って出かけてたんですけど。それですぐにラブホテル街に行ってセックスして、終わったらまたホテル出たところでナンパされてっていうのが13人続いたんです。だから、ラブホテル街から全然出られなくなって、最後の人と終わった時にはデパートが閉まってました(笑)」

 その後10年余、現在38歳の有奈は、変わらず風俗店で働きながら、AV女優としても活動し、ホストクラブに通っている。2年前に脳梗塞で倒れて以来、だいぶペースが落ちてはいるものの、経験人数が3万人と自覚したのは2016年になってからだ。

「最近は特定のセフレとやるだけだから、相当減ってるよね。週1~2回とか?」

 意外にも急に民間人レベルになった理由とは?

「“もっと気持ちいい人がいるかも”“もっと気持ちいい人がいるかも”ってやり続けた結果、別に答えがなかったってところに行き着いたからかなぁ。あとはAVのプロダクションのマネージャーに止められてるっていうこともあるんですけどね。“もう商品なんで、あんまり簡単にセックスしないでください”って」

 そう、彼女はAV女優を始めてからセックスの回数が減ったという、珍しいヤリマンなのである。
(文・写真=福田光睦/Modern Freaks Inc.代表/@mitutika

有奈めぐみ(ありな・めぐみ)
東京都出身のAV女優、風俗嬢。38歳。身長152センチ/3サイズB115(Jカップ)W62H90 血液型はO型。得意技はパイズリとフェラチオ。東京「渋谷人妻城」プラチナコースに所属中。特技は剣道。真田幸村の末裔。ツイッター

(後編につづく)

最終更新:2016/11/11 21:43
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