"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第323回】

美智子さまと陛下の動向から護憲を訴える、「女性自身」の“骨太記事”

2016/07/13 21:00

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

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「女性自身」7月26日号

 俳優・石田純一が都知事選への出馬の意向を示し、そして断念したことは本当に勇気ある行動だったと思う。身を呈して改憲阻止と野党共闘の意義を訴えた形の石田だが、にもかかわらず本日放映の『おはよう朝日です』(朝日放送)には水曜コメンテーターとして登場するはずの石田の姿はなかった。もちろん一連の出馬のために出演を“自粛”させられたのだ。意味がわからない。そもそも出馬を断念した石田に“自粛”する必要などこれっぽっちもあるはずがない。“お上”の意向を忖度し、事なかれ主義に走るメディアの弱腰姿勢には、本当にうんざりだ。

第324回(7/7~12発売号より)
1位「美智子さま 陛下との『平和への祈り』に込められた改憲への『無言の抵抗』」(「女性自身」7月26日号)
2位「二宮和也を離さない! 野心の35才美人女子アナと真剣愛」(「女性セブン」7月21日号)
3位「石田純一 『深夜の“公約”宣言30分! 『新宿の公園に屋台村を! 僕が楽しい東京を作る!』」(「女性自身」7月26日号)

 ここ最近の「自身」の社会派記事には目を見張るものがあるが、今回のトップ記事もやってくれました! 参院選に合わせて、美智子さまの「改憲への『無言の抵抗』」という骨太の特集だ。

「そもそも現行憲法は、日本人が時間をかけて審議し、昭和天皇が『日本は大改革をしなくてはならない』と、自らのお覚悟によって作られた平和憲法なのです。
 そんな昭和天皇のお気持ちを知る陛下と美智子さまは、日本国憲法を守り、象徴天皇制を続けることこそが、世界平和への貢献となり、日本の安全保障に役立つのだと確信されているのです」(天皇陛下のご学友でジャーナリストの橋本明氏のコメント)

 日本国憲法と平和を愛し、守られようとする陛下と美智子さま。さらに、皇室ジャーナリストの松崎敏弥氏のコメントも強烈だ。

「戦後50年を機に、両陛下は“慰霊の旅”を始められました。両陛下は、今後もそれを続けることで、国民に『平和への祈り』を伝えていくのでしょう。それは、改憲に対する“無言の抵抗”と言っていいでしょう」

 陛下と美智子さまのエピソードから護憲を訴える。しかも“無言の抵抗”という強い言葉で。これを参院選直後の発売号でトップ記事として掲載した「自身」はなんと確信的なのだろう。

 確かに、両陛下はこれまでも、日本国憲法の理念である平和と民主主義の大切さを語ってきた。例えば2013年の天皇誕生日に際した記者会見で、陛下はこう発言している。

『みんなの知ってる伊藤さん、みんなの知らない綾子さん。 』
純一の発想が遊び人要素潤沢ぎて……
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