不仲な2人だからこそ!?

マイケル・ジャクソンが30年前に受けたインタビューで、「プリンスは自殺しそう」と予言していた!?

2016/06/29 20:45

 プリンスは、テレビのインタビューを受けた際、「マイケルのことはライバルだとは思ってない」と断言した上で、「『BAD』MVのオープニングにウェズリー・スナイプスが出てるだろ? あの役、最初は自分がオファーされた役なんだ。頼まれたけど、あの曲の出だしって、“オマエのケツはオレのもん”だろ? そんな歌詞をオレに向かって歌うだなんてさ、ごめんだからね」と笑いながら激白。プリンスが04年にリリースしたアルバム『Musicology』に収録されている「Life O’ The Party」には、「声がどんどん高くなってくよ/きれいに鼻を整えられる日なんて来ないにきまってる/それがもう1人の男だ」という歌詞があり、マイケルへのディス・ソングだと伝えられている。

 また、2人と仲が良かった、ヒップホップ・ミクスチャーグループ「ブラック・アイド・ピーズ」のウィル・アイ・アムは、06年に2人を和解させようと、プリンスのラスベガスの定期公演にマイケルを招待したが、プリンスは和解するつもりで来たマイケルの顔の真ん前で、攻撃的にべースを弾いて溝を深めてしまったと、男性誌「エスクァイア」で告白。「翌朝、マイケルの家で朝食をとったんだが、マイケルはすごく傷ついていてね。『プリンスはいつも意地悪なんだ。いじめっ子なんだよ。いつも僕に意地悪するんだ』と、怒りをあらわにしていた」と証言している。

 プリンスが、85年に大勢のスターが集結して完成させたチャリティーソング「ウィ・アー・ザ・ワールド」への参加を辞退したのは、マイケルと一緒に歌うことがどうしてもイヤだったからというウワサも有名だ。

 しかし、2人は純粋に互いを唯一無二のライバルとして認め、緊張感を持ちながら接してきたという説も根強い。09年に受けたインタビューの中で、プリンスはマイケルの死について、「愛する人を亡くすのは、いつだってつらいものだ」とコメント。またプリンスが亡くなった直後に、ワシントンポストが掲載したトリビュー記事には、「マイケルが亡くなって間もない頃、プリンスにインタビューを行った。その時、プリンスは有名なスターでありながら信仰心を高めていくことについて、マイケルと語り合ったことがあると明かした。マイケルは小さい頃からスターで(伝道活動をするのは)さぞかし苦労しただろうと言い、もっとこのことについてマイケルと話したかったと発言した」と伝えた。

 マイケルは青年になるまで、信者だった母親の影響で「エホバの証人」を信仰していた。プリンスもまた、母親の遺言で「エホバの証人」に入信したという敬虔な信者で、勧誘目的の伝道活動のため、見ず知らずの家庭を回っていることを明かしていた。シャイな性格であるマイケルやプリンスにとって、この伝道活動は精神的にさぞかし大変なことだったろう。誘惑の多い業界において、宗教の教えを守るということについても、苦労したに違いない。信仰を通して、マイケルとプリンスがもっと絆を深められたら、2人の夢のコラボも実現していたかもしれない。

 司法解剖の結果、死因は「鎮痛剤の過剰摂取による不慮の死」だと断定されたプリンスだが、あまりの痛みに耐えられず、痛みがとれるのなら死んでもかまわないという内容の遺書が発見されたと一部メディアが報道。「死ぬ可能性を理解しながら、大量に鎮痛剤を飲んだ」という自殺説が浮上している。このタイミングで、マイケルがプリンスのことを「自殺とかしそうなタイプ」だと分析するインタビューが公開されたため、ネット上では、「マイケルの予言」だと騒がれているのだ。

 あまりにも早く逝ってしまったマイケルとプリンス。プリンスもマイケル同様、死後に大金を稼ぎ出すだろうと見られている。プリンスの稼ぎ出す額が、どれだけマイケルに近づけるのかと注目している人もおり、2人は死してなお比較されそうだ。

最終更新:2016/06/29 20:45
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結構なジャイアンだったもよう……
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