仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」

小保方晴子の“白いワンピース”に感じた才能――「第二の瀬戸内寂聴になれる」発言の行方

 寂聴へのバッシングが先を行きすぎた“不運”ゆえなら、小保方さんへのそれは稚拙なのに祭り上げられてしまった、つまり“幸運”からのバッシングであり、両者は異なるのだ。しかし、寂聴と小保方氏には共通点を見つけることができる。それは“小説”である。

 博士号取得者の知人は「小保方氏が書いたのは、論文ではなく小説」と表現した。研究者も小説家も、自説をもとに結論まで突き進む。小説も論文も評価する側が気にするのは、「論理の破たんがないか」である(論文通りに実験をして結果が出たら採択するわけではない。小説も同様で、殺人事件を描いた小説の審査で、実際に殺人をする必要はない。ストーリーや登場人物の心情に無理がないかがポイントになる)。論文と小説の違いは、論文では実験結果という“証拠”が必要なことだろう。

 寂聴は小保方氏のことを「持って生まれた文才がある」と評価し、小説を書くことをすすめた。寂聴が認めた文才以外で、私が小保方氏に小説家としての才能を感じるのは、「第二の瀬戸内寂聴になれるというお手紙もございました」という小保方氏の発言である。

 「第二の〇〇」という表現は、それだけ偉大な才能の持ち主という意味であるので、「〇〇」には当然ビッグネームが入る。ゆえに、それを口にするのは、それ相応の“証拠”がなければ、相手に対して失礼である。小保方氏の『あの日』はベストセラーを記録したが、小説はまだ書いていない。“証拠”がないのに、「第二の瀬戸内寂聴」とは大きく出たが、これこそが彼女の“才能”なのではないかと思うのだ。

 出典は失念したが、直木賞作家・桜庭一樹氏は、作家の才能について、「調子に乗ること」と述べていた。編集者から「できる! やれる!」と言われたら、うまく踊らされることが大事という意味だが、これってまさに小保方氏のことではないか。

 寂聴は小保方氏を「あなたは必ず蘇る」と予言したが、私もそう思う。小保方氏は袖と太ももまで透けるミニのレーシーな白いワンピースに白い靴で、寂庵を訪れた。お寺という場所や、畳に正座する可能性があることを考えると、透けた素材やミニのワンピースはTPOにそぐわず、全身真っ白のいでたちは、まるで花嫁さんのようである。

 花嫁さんといえば、結婚式の“主役”。小保方氏が意識しているかどうかは別として、小保方氏からは「私が中心」という“主役意識”を感じずにいられない。自分が主役だと信じている人は、決してへこたれない。思わぬ形で、小保方氏が降臨する日は近い。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。最新刊は『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)。
ブログ「もさ子の女たるもの

最終更新:2016/05/26 21:00
『あの日』
小保ちゃん、一体ナニをしでかしてくれるやら

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