【連載】美容整形Dr.高須幹弥に訊く!

“韓国整形トラブル”の実態をDr. 高須幹弥が明かす! 「機械油が注入されているんじゃ」

2016/05/30 21:00

 あと、韓国は整形の需要と供給のバランスが崩れて過当競争になっているので、客の取り合いから過大公告になっていることもトラブルの一因かと。日本では広告の基準が厳しいのですが、韓国は規制がないんですよ。例えば、実は日本では美容整形の広告に、「ビフォア/アフター」の写真を掲載することは禁止されているけれど(ただし、HP上に掲載することは認められている)、韓国は載せ放題。しかも、ビフォアとアフターをまったく異なる条件下で撮影していることもあるので、ものすごく変化したように見えるし、医師の施術がうまいかヘタかもわかりません。でも、一般の人はその実態を知らないから、無法状態の韓国の過大広告を信用して騙されるといったケースもあります。

■ヤブ医者、モグリも多数存在する
 本来、トップレベルの医師の技術だけを見れば、韓国と日本のレベルはほぼ同じなんです。美容整形に関しては、もともと日本の方が先進国で韓国をリードしてきましたが、頻繁に行われる学会や勉強会などでの日韓交流を通じて、韓国トップの医師たちは日本のレベルに追いついてきています。それでもトラブルが頻発しているのは、金儲けのために参入し、騙しやすい外国人を相手にぼったくるようなヤブ医者や、医師免許すら持たずに施術をする、いわゆる“モグリ”が多数存在しているからというのもあるのではないでしょうか。そういった医者に当たると、とんでもない後遺症が残ることになりかねません。

 韓国で整形した顔のお直しに来る患者さんで、デザインのトラブルに次いで多いのが、異物注入による後遺症なんです。得体の知れない変な液体を注入されて、顔がボコボコになっている人や、入れたものが硬くゴリゴリになって、何年たってもなくならないという人もいました。昔、話題になった“扇風機おばさん”のような感じです。あそこまでひどい人はいないけれど、近い人はいましたよ。本人たちは“ヒアルロン酸”と言われたらしいけれど、あきらかに違います。機械油とか注入されているんじゃないかなぁ。全ての医師がそうだとは思いませんが、韓国人は小さな頃から反日教育を受けて育っているので、日本人相手なら非人道的なことをして搾取しても許されるという感覚があるようにも感じますね。

 ツアーの場合は、代理店の信用問題に関わるのでそれほど心配ないと思いますが、個人で病院を探す場合は注意した方がいいでしょう。ぼったくりやモグリの整形トラブルは、整形技術がまだまだ低い中国でさえも耳にしますし、残念なことに日本国内にもわずかながら存在しています。おそらくマンションの一室などで、看板も出さず紹介のみでおこなっているのでしょうが、そのようなところで施術を受けた女性がトラブルを抱えてお直しに来られることがあるんです。

 国内国外を問わず、整形を受ける際は信頼できる医師かよく見極めて、値段や口車に惑わされないよう気をつけてくださいね。

高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
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最終更新:2016/06/01 20:34
『整形美女(光文社文庫)』
金払って機械油入れられてって、なんという罰ゲーム……!!
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