元芸人の脚本とかツラ

『とと姉ちゃん』、視聴率好調も「話がつまらない」!? 脚本家に向けられる批判と“疑惑”

2016/05/03 15:00
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『とと姉ちゃん』(NHK)公式サイトより

 朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(NHK)。4月4日の放送開始以来、28日現在まで全て20%超えを達成し、また21日には自己最高となる24.4%を記録。全話平均23.5%をマークした前作『あさが来た』を越えるヒット作として期待されている。

 この物語は、生活総合誌「暮しの手帖」を創刊した編集者・大橋鎭子の人生をモチーフにした作品。激動の昭和を駆け抜けるヒロイン・小橋常子を、『ごちそうさん』(NHK)『問題のあるレストラン』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(ともにフジテレビ)などで知られる人気女優・高畑充希が演じている。

 だが、この『とと姉ちゃん』、高視聴率に反して視聴者の声が非常に手厳しい。やり玉に挙げられているのは大地真央やピエール瀧といった俳優の演技についてや、さらには小橋家が使う方言に対してなどさまざまだが、その中で最も多いのが、脚本そのものに対する意見だ。

 ネットの意見を拾い上げてみると、「『あさが来た』に比べちゃうのはかわいそうだけど 登場人物一人ひとりがまったく面白くない」「『まれ』の時は、なんとなくつまんなさに可愛げがあったけど、今のところ『とと姉ちゃん』はナチュラルにつまらない」「独りよがりな『まれ』的脚本にならないことを祈るばかり」といった手厳しいものがある。中には、執筆した脚本家に不満をぶつける声もあり、「私はこの脚本家と相性悪いわ 当分見なくていいかな」「この脚本家、致命的にエピソードつくるのヘタ。素人じゃないんだから……」「『とと姉ちゃん』がつまらないのは1に脚本」「こんなスベってるピエール瀧見たくなかった。明らかに脚本家の力量が足りてないよ」とシビアだ。

「脚本家の西田征史氏は、このドラマで昭和時代の暮らしを丁寧に描いているとは思いますが、それが直線的すぎて、結果、凡庸になっているのです。『物語』としてのうま味がないのです。ただし後半から、ヒロインの常子が『暮らしの手帖』を創刊していく話へと移る。そこから面白くなっていくのでは」(在京ドラマ制作会社スタッフ)

 西田氏は、これまで『怪物くん』『妖怪人間ベム』(ともに日本テレビ系)『信長協奏曲』(フジテレビ系)など誰もが一度はそのタイトルを聞いたことがあるヒット作を次々と生み出している脚本家だ。

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