スーパーボウルでのショーも政治色強すぎ!

人種差別糾弾モードのビヨンセ、クリス・マーティンが作ったコラボ曲を「最悪」と一蹴していた!

2016/02/10 19:00

 その後、クリスは「Hymn For The Weekend」を書き上げ、ビヨンセはこの曲をコラボすることを了承。今年1月にリリースされた同曲のミュージックビデオにも出演している。ちなみに、「Hymn For The Weekend」で、ビヨンセは「人生に絶望する男を救い、勇気づける天使」という設定で、ミュージックビデオにもインド神話の女神のような格好で登場。「Hook Up」の歌詞は公開されていないが、「いちゃつく、体の関係を持つ」という意味があるため、コテコテのラブソングである可能性が高い。「Formation」で人種差別糾弾モードに入っていたビヨンセとしては、白人とのコテコテのラブソングなど「とんでもない」と思い却下したのだろう、とネット上で大騒ぎに。

 とはいえ、大物アーティストが自分のために書いてくれた曲をビヨンセが却下するのは、これが初めてではない。昨年12月に、シンガーソングライターのシーアも「ローリングストーン」のインタビューで、「ビヨンセに提供する曲作りのため、ハンプトンズの家に5人のプロデューサーと5人のトップライン・ライターと長期間缶詰めになった。ビヨンセの気持ちを聞きながら25曲作り上げてね。ビヨンセは曲作りに関してはフランケンシュタインみたいでね、“ここと、あれと、これを合わせて”って(切り貼りを)指示するの。で、25曲のうち、1曲がアルバムに採用されたのよ」と告白。つまり、ビヨンセはシーアが作った24曲もの作品を却下していたのである。

 ビヨンセは、ハーフタイムショー終了後、バックステージで受けた米芸能チャンネル「ET」の取材に対して、「『Formation』にみんながクレイジーになっていること、光栄だわ。みんなに気持ちよくなってもらいたい、誇りを持ってもらいたいと思って作った曲だから」とコメント。「ハーフタイムショー」については、「一番よかったのは、バックステージからコールドプレイのショーを見られたことね。最高だったわ」と、彼らを持ち上げていた。

 インタビューでは相変わらず優等生だが、新曲では政治的なメッセージを色濃く残したビヨンセ。かつてないほどバッシングが強い今、彼女が今後どういった路線を進むのかに注目が集まっている。

※ニューオーリンズでは、2005年にハリケーン・カトリーナの甚大な被害をこうむった際、黒人差別を起因とする救助活動の不手際があり、被害が拡大した。さらに、もともと黒人貧困層が多かったために略奪などの二次被害も。それ以降、黒人差別を象徴する地になったといわれている。

最終更新:2016/02/10 19:00
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