ハッピーバレンタインデー!

「カカオが便秘やダイエットに効く」は本当? チョコレートの都市伝説を管理栄養士が判定!!

2016/02/14 17:00

――チョコレートは、ひと昔前まで「太る食品」の代表格でしたが、最近ではダイエットにも効果的という情報が流れ、甘いもの好きの女性は大喜びしていますが……。

松岡 チョコレートが「ダイエットにいい」と言われる理由としては、カカオポリフェノールの脂肪蓄積を抑えてくれる効果や、血流を良くして代謝改善を促す効果などが報告されています。また、食前や食後に食べることで食欲を抑えてくれる効果、幸せホルモンの分泌を促進させることでダイエット中のストレス軽減に役立つなどの効果が挙げられます。ですがそうはいっても、チョコレートは糖分と脂肪分がたっぷり含まれる高エネルギー食品。上手に食べればダイエットの味方になることがあるかもしれませんが、食べすぎればダイエットどころか、むしろ肥満のリスクの方が高くなってしまいます。

――そのほかに、チョコレート以外の食品には果たせない、健康や美容上の利点はあるのでしょうか?

松岡 チョコレートの原材料であるカカオ豆は、古代より「神の食べ物」として重宝され、薬としても使われていた食材。特にカカオポリフェノールには、コレステロール値の改善、血圧低下、心疾患リスクの低減など、さまざまな健康効果が報告されています。また、肌の老化を引き起こす活性酸素を除去する働きもあることから、アンチエイジングや美容にも注目の成分です。ポリフェノールはほとんどの植物に含まれていますが、チョコレートには赤ワインやお茶以上に豊富なポリフェノールが含まれていることがわかっています。ただ、まだまだ解明されていない部分が多いのも事実。良いと思って摂りすぎると、思わぬ落とし穴にはまることもあるので注意が必要です。

 また、チョコレートなどの糖分や脂肪分を多く含む嗜好品は依存性を示す傾向がありますので、やはり摂りすぎは禁物。健康効果を過度に期待しすぎず、たまに少量を楽しむ程度にしておきましょう。

松岡里和(まつおか・りわ)
管理栄養士、糖尿病療養指導士、病態栄養専門師。総合病院や医療現場の管理栄養士を経て独立。栄養カウンセリング実績は2万人以上。現在、管理栄養士によるコンサルティング事務所「ニュートリズム【NUTRism】」を設立し、セミナー講師やレシピ作成、書籍執筆、メディア出演、アスリートへの栄養サポートなどを行っている。
公式サイト

最終更新:2016/02/15 16:06
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