【連載】夫の不倫相手を訴えた! 実録「慰謝料請求裁判」体験記2

夫の不倫に気づいていなかったのは、わたしだけ 別れさせるために最初にしたこと

2016/01/28 15:00
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Photo by Tim Lucas from Flickr

 こんにちは、まほです。結婚4年目にして、夫の不倫が発覚。その日を境に、今まで送ってきた生活はがらりと大きくありようを変えました。その顛末記です。

■相談した友達も心当たりがあると……

 共通の友人から、夫のユウタ(仮名)が浮気をしている可能性を示唆され、まず最初にしたのは、女友達の中谷さん(仮名)を飲みに誘うことでした。

 中谷さんと待ち合わせして、適当な居酒屋に入ってもまだ、わたしは中谷さんに今回のことを相談するか否かを悩んでいました。夫とは共通の友達が多く、中谷さんも、夫のことをよく知っています。だからこそ、あまり事を大きくするのも気が引ける。できることなら、内々で解決したいと思っていたのです。

 しかし、やはりひとりで抱えていることはできず、焼酎のボトルが1本空いた頃、酔った勢いに力を借りて「もしかして、うちの夫、浮気してるかも」と中谷さんに告げました。「えっ? マジか……」と、驚きを見せた中谷さんでしたが、「もしかして、わたし、その人、見たことあるかもしれない」と話し始めました。なんと、心当たりがあると言うのです。

 それは3カ月ほど前のこと。中谷さんが、夫の店に単身ふらりと立ち寄った際に、ツイッターで「ユウタさんの店で飲んでる」とつぶやくと、自宅にいたわたしから「飲んでるなら、わたしも後で顔出す」とリプが返ってきたことがあったそうなんです。

 「まほさんも来るって」と何の気なしに、カウンターの中にいた夫に告げたところ、「ごめん、悪いんだけど、あっちにいるお客さんのこと、まほさん、すごく嫌ってるから、来させないでくれる?」と頼まれた。「ん?」と訝しく思いながらも、「一杯だけで帰るかもなんで、そんな遅くまでいないかも」とツイッター上で返事をしたところ、わたしから「もう家を出れるから、とりあえず顔出します」と返ってきたので、それ以上はどうすることもできずにそのままにしていたら、しばらくして、カウンターの隅で飲んでいた“わたしが嫌っているという女性”が、お会計をして帰っていった。そんなことがあったのです。

■気が付いていなかったのは、わたしだけ

 話を聞いて、その日のことを思い出しました。中谷さんは「すぐ帰る」と言っていたけれど、結局、終電過ぎまで飲むことになり「次の予定があったんじゃなかったのかな?」と疑問に思ったこと、夫の店に行ったところ、そこにいたのは友達ばかりで「えっ、家にいるって知ってたのに、皆来てるなら、なんで呼び出してくれなかったの?」と釈然としない気持ちになったこと。

 「そういうことだったのか……」と、納得するとともに、さらにショックを受けた思いでした。だって、わたしも出入りする場所に、堂々と不倫相手も出入りしているっていうんです。そして、夫とその女性の関係を、はっきりと、もしくは薄々知っている人は、きっと少なくはなく、気が付いていなかったのは、むしろわたしだけだったという、恥ずかしさと落胆と惨めな気持ち。

 しかし、悲しみに打ちひしがれても、物事はなにひとつ解決はしません。夫と離婚をする、しないは後で考えるとして、どうするか。この時点で、考えられる選択肢は以下でした。

1.夫に不倫相手と別れてもらう
2.見て見ぬふりをして今の生活を続ける

 わたしの中で[2]はあり得ない選択肢でした。夫と別れるにしろ、黙って身を引くということはない。となれば、この先、すべき行動も決まってきます。まずは、夫に浮気の事実を白状させる。そのために必要なのは、夫の浮気の確証と、その証拠を得ること。どうすれば、それらを手に入れることができるかを、中谷さんに相談に乗ってもらうことにしました。

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