[TVツッコミ道場]

徹子、「水谷千恵子」で登場の友近に「『紅白』は何回?」「着物いつも同じ」と非情の対応

2016/01/25 18:00

「私は~ちょっとまた次があるんで~(困り顔)。入れ代わりになっちゃうんですけど、大丈夫ですか? ってゆーか、1人で出たいって言うんです」

 相手に口を挟むスキを与えないように、早口でしゃべりまくる友近。こんなに困った様子、あんまり見たことがない。でも、徹子は手綱を緩めない。

「できれば、あなたと一緒に来てほしいの」
「友近ちゃんの力を借りて出てるみたいで嫌だって。一対一でサシで徹子さんとしゃべりたいんだって言ってました」

 防戦一方の友近が気の毒に見えるほどだが、徹子は

「ちょっとコマーシャルいっていいですか? そしたらお友達連れてきてもらって」

と、一方的に話をぶち切った上で、カメラに向かってこう話す。

「ちょっと変なシチュエーションですけど、そういうことになってますんで」

 CM後は、着物姿で「水谷千恵子」が登場し、仕切り直し。だが、今度は「演歌歌手では誰と仲が良いの?」と質問したり、川中美幸や山内惠介とのデュエット映像を見て突然吹き出しては「さっきから拝見してると、着物いつも同じなんだけど(笑)、だいたい一枚で通してらっしゃるの?(笑)」などと言う。

 挙げ句、『NHK紅白歌合戦』に出ていない理由を尋ね、「水谷千恵子」が「時がきたらお話します」と言うと、「そんなに言えないこと?」「ちょっとぐらいはどうかしら」と食い下がり、2人で顔を見合わせて「ウフフフフ」と笑ったかと思えば、「私、意地悪じゃないのよ。本気で聞いてるのよ」とダメを押す。

 さらに、「自分は友近じゃないから、モノマネはしない」という水谷千恵子に「やる気もない?」と冷たく問い、「ありますよ」「やって」→「キャサリンじゃないよーって」というやり取りの後、徹子は突然カメラの方に向かって真顔で言うのだった。

「あまり面白くないものをお目にかけて、皆さんに申し訳ない」

 やはりホンモノは一味も二味も違う。だが、満身創痍になりながらも、徹子からこんな“いけず”な一面を引き出し、怒らせてみせた友近の意欲だけは見事だった。
(田幸和歌子)

最終更新:2016/01/25 18:00
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