SMAP解散騒動の黒幕は、やはり“芸能界のドン”……恩知らずの木村拓哉と老害たちの暗躍

2016/01/23 10:00

 当然、実力からいって、メディアの評価は圧倒的に飯島氏のほうが高かった。その時、またしても飯島氏に嫉妬したメリー氏は、昨年1月に「週刊文春」(文藝春秋)のロングインタビューに応じ、その中で「派閥があるなら、それは私の管理不足。今日、(飯島を)辞めさせます。私の娘が(会社を)継いで、何がおかしいの?」と、ジュリーの次期社長就任を公言。インタビュー中に飯島氏を記者の前に呼びつけて「飯島、私はこう言います。対立するならSMAPを連れていってもいいから今日から出て行ってもらう。あなたは辞めなさい」と面罵した。

 もともと、ジャニーズの後継者になるつもりはなかった飯島氏は、この時点でプライドをズタズタにされ、独立を考えるようになったのではないだろうか。しかし、闇雲に独立を画策しても潰されるだけ。彼女は、芸能界の重鎮たちに根回しした。一説には、公私ともに中居がかわいがってもらっているタモリが所属する「田辺エージェンシー」が5人を預かるという情報もあった。

 その一方で、独立後の仕事を考えて、昨年のNHK『紅白歌合戦』の司会にSMAPをプッシュ。その布石として、メンバーを『のど自慢』にゲスト出演させるという実績作りをした。ところが、キムタクが司会を拒否。同時に、ジャニーズに残ると言いだした。その話を聞いて、大手プロは「SMAPが分裂したのでは意味がない。4人を預かって、ジャニーズとモメたくない」と、手を引いた。飯島氏のクーデターは、キムタクの裏切りによって失敗したのだ。

 その後、メリー氏がスポーツ紙などに中居を追い込むような情報を盛んにリーク。飯島氏だけでなく、4人のメンバーを追い詰めた。その段階で、キムタクが正義ヅラしてメリー氏とジャニー氏に「あいつらと一緒にやりたい」と直訴したという情報が流れた。

 まるで、メリー氏とジャニー氏、キムタクが仕組んだマッチポンプだ。しかし、メディアを巻き込んだマッチポンプをメリー氏とジャニー氏が考え出したとは思えない。芸能界でマッチポンプを得意技にする大手プロ社長がいる。“芸能界のドン”と呼ばれる実力者だ。その社長はメリー氏や、キムタクに独立を思いとどまらせた工藤静香とは蜜月関係で、これまでも暴力団や右翼、マスコミを使って業界内に“火を起こし”ては、自らこうした“火を消す=トラブルを解決する”ことで業界の頂点に上り詰めたといわれる男だ。今回、最初に解散騒動を報じ、ジャニーズの寄りの論調を張りまくっていたスポーツニッポンの担当責任者と“芸能界のドン”との癒着ぶりは、業界内ではあまりにも有名だ。

 今後、4人が事務所内で飼い殺しの状態になることは目に見えている。彼らを追い詰めたメリー氏、ジャニー氏、それに裏で茶番劇に加担したといわれる“芸能界のドン”の3人は、もはや老害以外の何者でもない。彼らが引退し、一日も早く“ジャニーズ帝国”が崩壊することを願ってやまない。それにしても、飯島氏に押しも押されもせぬスターに育て上げられたにもかかわらず、平然と育ての親を裏切ったキムタクが正義感ヅラして生き残るなんてことが許されていいのだろうか?
(文=本多圭)

最終更新:2016/01/23 10:00
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