[ジャニーズツッコミ道場]

Hey!Say!JUMP・中島裕翔が滑稽さ、情けなさをさらけ出し羽ばたいた『刑事バレリーノ』

2016/01/12 20:30

 グループのセンターを交代させられた経験を持つジャニーズは少ない。ましてそれが社長の意向や事務所の戦略でなく、本人すらも肌で感じる人気の差が大きく影響していたのだから、苦悩は大きかったろう。

 だが、腐らず粘り続け、開き直り、やがて主演を張る役者として成長した。いわゆる「スペオキ」から成長とともに徐々に脇に回り、再び脚光を浴びるようになったケースはジャニーズ事務所の中でも稀ではないかと思う。

 猛烈に押されていたJr.時代に出演したドラマ『プリマダム』(日本テレビ系)での天才少年バレエダンサー役の経験も、めっきり大人っぽくなって起用されたAOKIのフレッシャーズ応援スーツCM経験も、もちろんJUMP内で感じてきた葛藤も、全てが『バレリーノ』で結実した。それがまた、すさまじくアホっぽい役であるところが素晴らしい。

 余談だが、バレリーノが刑事を志すきっかけになった先輩刑事(高嶋政宏)の役名は鷲尾。中島裕翔の世間の認知度を大きく高めた『デート』の役名と同じであることも小さなファンサービスのようだった。
(田幸和歌子)

最終更新:2016/01/12 20:30

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