全編から漂う“どっちもどっち”

ハル・ベリーの元夫たちが、「別れたらDV男に仕立てられるぞ!」と現夫に注意

2015/11/06 18:30

 モテ女というよりは男性依存気味のように見受けられるハルの男性遍歴だが、実は男運は最悪。デビッドとの離婚申請直後に応じた米芸能誌「People」のインタビューでは、過去に交際相手からDVを受けたことがあると激白。映画『ラスト・ボーイスカウト』(91)の撮影中に交際していた相手からDVを受け、左耳の聴力を8割も失ったことを明かし、世間を驚かせた。この男性についてはウェズリーだという憶測が飛んだが、ハルは名前を出しておらず、今後も出さないとしている。

 ハルは、ウェズリーの後に交際したクリストファーからもDVを受けていたというウワサがあり、デビッドとの結婚生活については「最初の4年間、毎日、どこに行くにも一緒だった」「彼との結婚生活はいい勉強になったんだって、自分に言い聞かせている」と発言したことから、デビッドからはモラハラを受けていた可能性があるとゴシップされた。2度目の夫エリックは、DVこそなかったとされるが浮気ばかりで、エリックはハルとの結婚生活を修復するためにイメージダウン覚悟でセックス依存症を治すリハビリ施設に入ったが、結局は離婚。事実婚だったガブリエルも、DV・人種差別・モラハラをする男だったとされている。

 ハルが有名になってから交際してきた男性の中で、なにも問題なかったのはマイケルのみ。だが、そのマイケルとは短期間で別れているため、「DV男好き」「普通の男じゃ物足りないんだろう」とみられており、ハル自身も05年に受けたインタビューで「母親がDV被害者だったから、幼いころからDVは身近なものだった」「DV男ばかりを選んでしまう」と激白しているのだ。

 現夫オリヴィエは空港で彼らを写真撮影した職員を押し倒すなど短気っぽい面も見せており、親権で揉めた場合は、ハルが「オリヴィエは暴力的だから危険。息子は私だけが世話する」と主張する可能性は大。その流れで、ネットでは「最初の夫もDVで、耳が聞こえなくなるほどの暴力を受けていた」という誤った情報が飛び交い、これにデビッドが「またか」と激怒。前述のツイートを発したのだとみられている。

 米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」は、ハルがこのツイートに戸惑い、「デビッドがDVしたなんて一度も言ってないのに」とショックを受けていると報道。この記事を読んだのか、デビッドは最初のツイートを削除し、「オレはさ、ハルに感謝したいだけなんだよ。オレが彼女に身体的暴力を加え、耳を聞こえなくさせたというウワサを、やっと握りつぶしてくれたことにね」「別に、ハルをバッシングしたいわけじゃないんだ。別にハルはオレがDVしたとは言ってないしね。ただ、最初にウワサが流れたときに否定してくれなかったことに対して、憤りを持ってるんだよ」「オレは現妻と15年続いていて、3人の子どもがいる。ウワサは子どもたちの目につくんだよ。ウワサってもんは、ほっときゃ何年も繰り返し流れるからね。父親がそんな人間じゃないってことを子どもたちに理解してほしかったんだ」と弁解のツイートをした。

 ハルが公式に否定したわけではないのに、「やっとハルが否定してくれたから、安心して仕事に戻れるよ」「オレは完璧からは程遠い人間だから、なにを言われても構わない。でも、ハルを殴ったとは言うなよ。オレの母親はオレをそんな男には育ててないしな。これでやっと静かに暮らすことができるよ。ピース!」と自己完結した。

 ネット上では今回の騒動について、「ハルの不幸体質が悪い」という声が多数上がっており、デビッドに対しては、「モラハラっぽいツイートだけど、子どもたちの誤解を解きたかったのだろう」と一定の理解は得られているよう。

 ハルが離婚を申請したばかりで心身ともにつらい時期に、デビッドはなぜこのような攻撃的なツイートをしたのか。デビッドは、英大手タブロイド紙「デイリー・メール」で、「オレの人生は、ハルによってめちゃくちゃにされた」「でも、15、13、11歳になり、いろいろなことが理解できるようになった我が子たちには、どうしても真実を知ってほしかったんだ」と主張。そのため、最大に注目を集められるこのタイミングで、ツイートしたのだと説明した。

 20年近く前に別れた最初の夫から、3度目の離婚時に攻撃されるとは夢にも思わなかったであろうハル。2度目の夫もそれに同調したことで、さぞかし傷ついただろう。DVを受ける母親を見て育った子は将来その影響を受けることが多いといわれるが、ハルの子どもたちに悪影響がないようサポートしてほしいものである。

最終更新:2015/11/06 18:30
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