背景のストーリーが興味深い

楽しい買い物で社会貢献 途上国や震災の被災地で生まれる高品質商品のショップ3選

2015/11/22 17:00

■東日本大震災で被災したお母さんの手仕事によって生まれるアクセサリー「OCICA」

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©Lyie Nitta

 「OCICA(オシカ)」は、東日本大震災の支援活動に訪れた一般社団法人つむぎやの友廣裕一さんたちが、甚大な被害を受けた、宮城県石巻市牡鹿半島の世帯数23戸の小さな集落・牧浜で暮らす漁師のお母さんたちに出会い、2011年10月に始まった支援プロジェクト。

 目的は彼女たちの仕事を作ること。そして、23戸のうち12戸もの家が流されてしまったことで、家が無事だった人とわだかまりができてしまった住民同士が集まれる場を作ること。牡鹿半島のいたるところで見かける鹿の角と漁網を生かし、ネックレスとピアスを作っている。

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女性たちの作業の様子 ©Lyie Nitta

 作業後は、みんなでちゃぶ台を囲んで、持ち寄った惣菜やおやつを食べて談笑する “お茶っこ” を開く。最初は30~70代の女性10名ほどで作業を行っていたが、一昨年に集落の産業であった牡蠣の加工所も再建され、牡蠣の養殖を生業にしていた、元々そこで働いていた女性たちは家業へ。現在は牡蠣の加工仕事を廃業された方や、単身の高齢者など3名ほどが製作を担当している。仮設住宅を出て行く人も少しずつ増え、変わりゆく町を見て、「できるだけ長く続けたいね」と言いながら、一生懸命作っている。

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「鹿角のドリームキャッチャー ピアス」(5,800円)。販売されているネックレスやピアスは、ひとつずつ作り手のはんこが押され、模様などに少しずつ個性が出ていておもしろい ©Lyie Nitta
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「鹿角のドリームキャッチャー ネックレス」(2,800円)。昔から、牡鹿半島では鹿の角は水難のお守りとして使われてきたため、復興への祈りも込められている。ピアスを1点購入すると1,550円、ネックレスは750円が作り手に支払われる ©Lyie Nitta

 ウェブサイトのほか、地元・石巻市から、遠くはアメリカのポートランドまで、幅広いお店で販売されているので、HPの取扱店をチェックしてみて。

【問い合わせ】一般社団法人つむぎや 070-6646-5756

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