『ナポレオンの村』も低迷

『37.5℃の涙』蓮佛美沙子ら“低知名度”女優で爆死連発! 木9枠撤退で“ドラマのTBS”崩壊か

2015/09/29 15:30
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『37.5℃の涙』(TBS系)公式サイトより

 7月期の民放連続ドラマにおいて、フジテレビが惨敗を喫した。EXILE・AKIRA主演の『HEAT』(火曜午後9時)は全話平均視聴率4.12%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と目を疑うような低視聴率を記録。

 また、平均14.5%をマークし、今クールの民放連続ドラマでトップを飾った杏主演の『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ、水曜午後10時)の裏で放送された堤真一主演『リスクの神様』(水曜午後10時)は、平均5.09%。北川景子主演の『探偵の探偵』(木曜午後10時)も、2ケタを獲ったのは初回のみで、平均8.11%と低迷と惨たんたる結果だった。

「同局看板の月9ドラマ『恋仲』(月曜午後9時)は、月9史上初の初回1ケタスタートとなったものの、その後、巻き返して平均は10.74%とかろうじて2ケタ台を死守。なんとか看板ドラマの面目は保ちましたが、総じて今クールのフジはひどかった」(芸能ライター)

 しかし、フジ以上に深刻だったのはTBSで、「夏ドラマは“全滅”だった」(同)という。西内まりや主演の『ホテルコンシェルジュ』(火曜午後10時)は平均7.95%、蓮佛美沙子主演の『37.5℃の涙』(木曜午後9時)は平均6.17%、芳根京子主演の『表参道高校合唱部!』(金曜午後10時)は5.92%と低空飛行だった。

「これら3つのドラマに共通しているのは、主役がみな連ドラ初主演、知名度もまだまだで『時期尚早』との声が上がっていた点です。その意味では、この視聴率は当然の結果で、TBSもある程度予測はしていたでしょうね。それだけに、TBSは唐沢寿明主演の日曜劇場『ナポレオンの村』(日曜午後9時)に懸けていたはず。唐沢といえば、昨年4月期の同枠『ルーズヴェルト・ゲーム』で主演し、平均14.51%の高視聴率を弾き出していましたし、その期待は当然です」(同)

 ところが、『ナポレオンの村』も初回こそ12.7%だったが、第2話では7.4%と急降下。第6話で10.2%と、初回以来の初の2ケタ台を獲得したが、肝心の最終回(第7話)が自己ワーストの6.9%と“爆死”。全話平均は9.08%と2ケタ台に乗せられず、同局の夏ドラマは全て1ケタ台に終わってしまった。

 4月期では、同枠の『天皇の料理番』が好調で、平均14.94%をマーク。木村拓哉主演の『アイムホーム』(テレビ朝日系)の平均14.82%を上回る殊勲で、同クールの民放連ドラの中で視聴率トップの座に輝いたが、7月クールは壊滅状態となってしまった。

 TBSでは、連ドラの視聴率低迷に伴い、7月期をもって木曜午後9時のドラマ枠を廃止。10月期から、水曜深夜(午後11時53分から30分枠)にドラマ枠を新設するが、プライム帯(午後7時~11時)のドラマ枠は3本に減少する。

 10月期の同局の連ドラ(プライム帯)は、香里奈主演の『結婚式の前日に』(火曜午後10時)、綾野剛主演の『コウノドリ』(金曜午後10時)、阿部寛と土屋太鳳コンビの『下町ロケット』(日曜午後9時)のラインナップ。「主演のランク、ネームバリューは7月クールと段違い。TBSのやる気が見て取れます」(同)という。

 TBSとしては、なんとか巻き返しを図りたいところだろうが、それだけで数字が獲れるとは限らないのがドラマというもの。10月クールの新ドラマにも要注目だ。
(黒田五郎)

最終更新:2015/09/29 15:30
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