"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第282回】

天海祐希×真田広之、写真ナシ&目撃談ナシの“熱愛”記事のとても不思議な点

2015/09/08 21:00

 反原発に安保法制反対――女性週刊誌、特に「自身」の社会派記事に注目が集まっている。こうした問題に正面から、ダイレクトに取り組んでいるからだ。

 そして今週の「自身」では東京五輪問題に切り込んでいるが、これもまた凄い。多くのマスコミがわかっていながら声高には主張はできない“森喜朗組織委員会会長”を真っ向から俎上に載せる座談会なのだ。

 しかも、森会長をここまでかというほどボロカスに言う。

「(森会長は)自分の気に入らない人間を、組織委に入れさせない」「嫌いなやつは排除するんです」「ひと言でいえば“男の嫉妬”ですよ」「“老害”そのもの」

 森会長こそが度重なるトラブルの戦犯だと “本当のこと”をここまで直接的に書いた記事は珍しい。しかも座談会だから小気味よくわかりやすい。男性週刊誌のように、奥歯に物が刺さったような表現や小難しいことは一切なく、女性週刊誌ならではのシンプルさ! 是非ともその全文を読んでほしいが、この記事の5人の座談会出席者の中には実名を晒して告発する人物が1人いる。それがJOC元参事の春日良一氏だ。春日氏の実名参加で、さらに深〜い記事となっている。

 そんな春日氏が警告する。

「このままだと本当に東京五輪開催危機もありえます」

 是非とも森会長ご本人にも目を通してもらいたい。
 
 離婚危機浮上以降、「自身」の米倉涼子“追っかけ”熱意は凄い。今回も六本木で買い物する米倉をキャッチ! 見事に写真に収めている。でもそれ以上ネタがなかったんだろうね。「姉御」と慕う竹内まりやとの交遊を紹介した上で、「米倉の言葉に耳を傾け、勇気づけようとする竹内の姿も目に浮かぶようだ」と勝手に、そして無理矢理「離婚相談をしている」ことにしてしまった。

 せっかく写真撮ったから、無理矢理でも記事にしたかった。そんな「自身」の“妄想”がかった記事だった。

最終更新:2015/09/08 21:00
『ストーリーメーカー 創作のための物語論 (星海社新書)』
お題「天海と真田で恋仲エピをつづってください」
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