ファンが暴走するのは万国共通

「全てはヤク中なフィービーの幻想」!? 米ドラマ『フレンズ』の“もう1つの最終回”が話題に

2015/08/31 19:15
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勝手にヤク中設定にされてしまったフィービーことリサ・クドロー

 放送終了から10年以上たった今なお世界中に熱狂的ファンを持つ、アメリカの国民的コメディドラマ『フレンズ』。「世間知らずのわがままなお嬢さまだが自立を目指すレイチェル」「レイチェルの親友でおせっかい焼きのモニカ」「モニカの兄で草食男子のロス」「ロスの大学時代の親友でサラリーマンのチャンドラー」「チャンドラーのルームメイトで売れない役者のジョーイ」「モニカの元ルームメイトでエキセントリックなフィービー」が繰り広げる、笑いあり、時には涙ありの熱い友情、恋愛コメディは爆発的なヒット作となった。

 『フレンズ』のように長期にわたって放送されたドラマの最終回は大注目される。『フレンズ』はコメディなので、ハッピーエンディングであることは確実なのだが、シーズン1の第1話は、6人がよくたむろっていたカフェ「セントラル・パーク」でスタートしたことから、「エンディングはセントラル・パークで集うという形になるのではないか」「レイチェルは第1話で、ウェディングドレスを着てセントラル・パークに駆け込んできた。だからエンディングでは、ウェディングドレス姿のレイチェルが見られるのでは!?」と期待するファンもいた。

 そのため、「番組のプロデューサーたちは複数のエンディングを用意しており、いくつか撮影する」という情報が飛び交ってますます話題となり、最終回に流れるCMの広告料は30秒につき200万ドル(約2億4,000万円)まで跳ね上がった。また放送していた米3大ネットワークの「NBC」も局を挙げたプロモーションを行い、最終回はなんと5,250万人が視聴。記録的な視聴率をたたき出した。

 2004年5月6日に放送されたシリーズ最終回は、プロデューサーたちによると実際には1パターンの撮影しか行わなかったとのこと。その内容は「モニカとチャンドラーが子育てをするには郊外の方がよいと決意し、ドラマの舞台となったマンハッタンのアパートを引き払う」という展開に。最後は、6人全員がガランとしたアパートに集まり、キッチンカウンターに鍵を置き、出発するまでの間、セントラル・パークでコーヒーを飲むことにする。ジェファーソン・エアプレインの「Embryonic Journey」が流れる中、6人は寄り添いながら歩き出し、カメラはがらんとしたアパートの中をゆっくりと映して終了となる。6人の友情は永遠に続くと安易に想像できるエンディングであり、概ね好評だった。

 しかし、このエンディングに納得できないというファンも中にはいる。そんなファンの1人、イギリス在住のガレス・ストランクスが先週、Twitterに「もう1つの『フレンズ』エンディング」を投稿。その内容があまりにも過激だとネット上で話題騒然となっているのだ。

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