[女性誌速攻レビュー]「BAILA」5月号

「BAILA」のミューズは謎の外国人モデル!? 自分探しに奔走するアラサーの盲点

2015/04/25 16:00

■「アレクサ」「ロージー」って誰!?

 次に紹介したい企画は、「提案特集 これからの自分らしさを確立するために!30歳のうちにやっておきたいこと」です。「仕事も人生も変わり時のaround30。顔立ちや体型、雰囲気も昔と違う自分がいる(略)新しい自分を確立して、おしゃれをもっと楽しみたいあなたのために。『なりたい自分』がぐっと近づく、4つのto doリストをお届けします」という趣旨で、その1つ目の「to do」とは「自分のおしゃれミューズを持つ」こと。ミューズを持つことの意義とは「なりたい自分」をはっきりさせるため、らしいのですが……。

 誌面に並ぶミューズの参考例は「アレクサ」「ロージー」など外国人モデルの路上スナップばかり。ごく普通の一般人で、外国人モデルを「なりたい自分」に選べる人っているのでしょうか。

 筆者もがんばって彼女たちと自身のフュージョンを試みたのですが、なりたいも何も、その人のことそんなに知らないし、知ろうと思っても情報が乏しすぎて真似もできやしない。最後には全員同じ顔に見える……というゲシュタルト崩壊に陥りました。

 となると、自然と私たちの「ミューズ」は日本の有名人に絞られるわけですが、先ほどの梨花のように「公に出ている姿」のみを信じてしまうと後で泣きを見る気も。押切もえをミューズにして農業に走ったのに、実際は「なんちゃってだった」と明かされたアネサーしかり、米倉涼子にあこがれて「おひとりさま」に走ったのに、突然結婚されてしまった「DRESS」(幻冬舎)のお姉さま方しかり、目指してはみたものの、ある日梯子を外されるなんて怖すぎる。

 結局、今の芸能界、裏表がなさそうで、しっかりと自分像が確立されてる女なんて、マツコ・デラックスぐらいではないでしょうか。しみじみ、昨今の女性の生き方の多様化に比べ、まだまだ芸能界は多様な女性像を提示できていないかも、ということが浮き彫りになる特集でした。

 ということで、「女性像」「ミューズ」という言葉が目立った今月号の「BAILA」。そもそも「ミューズ」を見つけられた人は「BAILA」なんて読みませんし、「ミューズ」を見つけにくいこの日本だからこそ、「BAILA」をはじめとした女性誌というものが発達しているのではないでしょうか。

 女性誌のカラーそのものが読者の目指す「女性像」であり、誌面上のモデルたちが誌面上で見せる姿こそが「ミューズ」であるような気がします。「BAILA」さんも、「自分探し」のための奇抜なアイテムはそこそこに、これからも元来の「コンサバ」「フェミカジ」というジャンルの中で読者を指南していってほしいものです。ただ、この「まだ見ぬ私がいるかも」というのが、アラサーの陥りやすい穴なのは確かなのですが。アラサー……喩え20代の時と比べて「顔立ちや体型、雰囲気も昔と違う自分」だったとしても、基本的な趣味や嗜好ってそんなに変わってません。「BAILAを読んでいる」それが読者の答えなのですから。
(ルイーズ真梨子)

最終更新:2015/04/25 16:00
『BAILA(バイラ)2015年 05 月号 [雑誌]』
アラサーのNY短期留学欲をくすぐってくるワケ?

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