イケメンドラマ特捜部【ジャニーズ&イケメン俳優】

Sexy Zone・中島健人、『黒服物語』での迫真の芝居を上回る“アイドル性”の長短

2014/12/09 18:10
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『黒服物語』(テレビ朝日系)公式サイトより

 中島健人(Sexy Zone)のことを初めて認識したのは『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)の生徒役だったと思う。この作品は三浦春馬が演じる教師が主人公の学園ドラマだが、今振り返ると、生徒役に武井咲、剛力彩芽、能年玲奈、広瀬アリス、石橋杏奈、菅田将暉といったそうそうたるメンバーが並び、中島も、メガネをかけたオタクっぽい気弱な生徒役で出演していた。

 中島は、難病を抱えた武井を好きになり彼女に告白するが、病気のかわいそうな子だから告白したことを見透かされ、「同情ならやめてよね。それとも妥協?」と、辛辣に拒絶されるつらい役を演じていた。ただ、このときは中島という個人に対する認識は薄く、ジャニーズのアイドルなのに難儀な役を演じているなぁという印象にとどまっていた。

 次に中島が面白いと思ったのは、バラエティ番組『JMK 中島健人ラブホリ王子様」(日本テレビ系)だ。この番組は中島とのバーチャルデートが楽しめる恋愛シュミレーションバラエティ。画面は中島と付き合っている女性の一人称視点で構成されていて、中島がこちらを見つめながら甘い台詞を言い、それを聞いた視聴者が悶絶するという乙女ゲームとフェイクドキュメンタリーの中間にあるような番組だった。残念ながら、番組の肝である甘い台詞やデートでのパフォーマンスが安直だったために、番組自体には途中で飽きてしまったのだが、理想の彼氏を演じようとする中島のアイドルとしての仕事ぶりには感心した。

 この2作に触れたことで、中島はずっと気になっていた。いずれ、ジャニーズの次世代のホープとして頭角を現すのだろうと思っていたのだが、『黒服物語』(テレビ朝日系)で主演を務めると知ったときは、「あれ? そっちに行くの?」っと、思った。

 本作はいわゆる深夜ドラマでは定番の夜の世界を描いた水商売モノで、基本的にはキャバ嬢を演じる女優のお色気シーンで視聴者を引き付けるタイプのドラマだ。中島が演じる主人公の小川彰は、医者の息子で、医学部受験のために勉強していたが受験に失敗して今年で3浪目。自分には才能がないと受験をあきらめて酒におぼれる日々を送っていた。そんなある日。チンピラに囲まれているキャバ嬢の杏子(佐々木希)を助けたことが人生の大きな転機となる。

 杏子に惚れた彰は、杏子の勤める池袋のキャバクラ「ジュリエット」に黒服として勤めるようになる。同僚の黒服やキャバ嬢のイジメに翻弄され、はじめは惨めな失敗を繰り返す彰だが、やがて持ち前の気配りと受験勉強で培った暗記力を武器に黒服として成長し、店全体の流れを見極めて指示を送る「つけ回し」として成長する。しかし、仲間との絆も深まったある日。ジュリエットは何者かの手によって放火され全焼。一度は違う店舗に移動となり仲間とバラバラとなった彰であったが、再びジュリエットを立て直そうとする。

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