[連載]みかのはらミキ presents ご長寿番組潜入記

MC・恵俊彰も“おばさま”心をわし掴み! 『ひるおび!』好調の真実を観覧で知る

2014/12/14 21:00
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(C)みかのはらみき

 久しぶりの番組観覧は『ひるおび!』(TBS系)である。2009年にスタートしたお昼の情報バラエティ番組だ。裏番組の『笑っていいとも!』(フジテレビ系)が終了してから視聴者が流れたらしく、『ひるおび!』は時間帯トップをとったりしていて好調だ。司会はその前進番組『2時っチャオ!』から続投のホンジャマカ・恵俊彰。

 番組は3時間の生放送なのでいつもの観覧以上に緊張感がある。うっかり咳きこんだり、おなかがキュルキュルしないように観覧する側も細心の体調管理が必要。フィジカルが弱いと観覧にも行けないのだ。集合場所のTBS北玄関へ時間ちょうどくらいに到着すると、外には誰も並んでおらず、中のロビーで数十名が座って待っていた。観覧客は約30名、50代以上のおばさま方がメイン。印象としては「紅葉狩りのバスツアーの客」といった雰囲気である。この日は北川景子とDAIGOの熱愛報道が朝から騒がれており、そんな話をしているのが耳に入ってきたが「竹下景子が……」とおばさま。お、おばさま! それ情報が混ざっちゃってるよ! と心の中でツッコミつつ。ちなみに、番組放送は11時からなのに集合時間は11時15分。観覧が入るのはお昼の12時からのようだ。今放送している番組の中にこれから自分が入るというのは、何だか不思議な気分である。

 さて、抽選で引いた番号順に丸イスに着席していくと、出演者のポジションからとても近いことに驚いた。今までの観覧経験の中でも、指折りの接近番組に入るだろう。そして、メインMCの恵俊彰、八代英輝弁護士、江藤愛アナウンサー、そして木曜コメンテーターの室井佑月とふかわりょうが登場。ニュースも報道する情報番組なので、直前までスタッフが慌ただしく走り回り、フリップや解説用の模型の確認をしている。ニュース的な番組を観覧するのは初めてなので、このような緊張感は新鮮である。対して出演者は生放送前なのにリラックスしたムードで談笑している。

 八代弁護士はこの日の解説者の人とアメリカ駐在時のグルメの話で盛り上がっている様子。恵はすぐに観覧客の前にきて挨拶してくれ、客のためにその日取り上げるニュースを詳しく教えてくれる親切ぶり。ざっと取り上げるトピックだけを言うのかと思ったら、ニュースの全体像まで解説してくれて、かなり詳しい。本番前にこんなにしゃべってしまって口の中がカラカラにならないのだろうかと心配していたら、恵が口を潤すタイミングもなくそのまま本番へ。

 さあここから生放送、風邪気味だが咳き込んだりできないぞ、と私も少し緊張。番組が始まると恵はピシッとモードが切り替わったようにキレのある動きを見せる。そうなのだ、リアルタイムにニュースの新情報が入ってきたりするので、即座に対応できなくてはならない。クレバーでないとこういった番組のMCは務まらないだろう。恵を見るのは以前観覧した『東京フレンドパーク』以来だが、今回はメインMCなので周りの出演者やスタッフ、観覧客に対して細やかな気遣いを感じる。CMの間には、アメリカの中継先にいる記者とあいさつを交わす。なるほど、中継をつなげる時はこうやって言葉を交わしておくのか。番組のメインMCとしての恵は、みのもんたや宮根誠司などに比べでしゃばらず、個性を前面に出していない印象だ。

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