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米エボラパニックを沈静化させた、キム・カーダシアンを使ったジョーク

2014/10/22 19:10
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キムの体型と強欲さは多くの人の癒やし

 西アフリカで大流行しているエボラ出血熱。徐々にその勢力を拡大しており、アメリカ、スペインと先進国への侵入が確認されている。世界保健機関(WHO)のブルース・エイルワード事務局長補は、「ギニア、リベリア、シエラレオネで12月上旬には、1週間当たりの新たな感染者数が5,000~1万人になる恐れがある」と指摘し、このままだと人類を脅かすパンデミック(世界的大流行)になりかねないと世界中のメディアが報じている。

 今月8日には、アメリカ国内で初めてエボラ出血熱と診断された患者が死亡。治療に当たった看護師2人が発症したため現在隔離治療を受けているが、このうちの1人が隔離される直前、国内線の旅客機に搭乗していたことが判明。さらに、感染の危険性がある女性がカリブ海クルーズ船に乗っていたことも判明し、全米では今にもエボラパニックが起こりそうなピリピリとした空気が流れている。

 エボラ出血熱は、感染者の体液や排泄物に触れることで人から人へと感染するとされており、最大21日間の潜伏期間を経て発症。最初はインフルエンザに似た症状が出て、悪化すると下血や吐血し、最悪の場合、多臓器不全などで命を落とすことになる。致死率は60%前後だが、重い後遺症が残ることが多く、吐血することからゾンビ映画好きなアメリカ人は、「まるでゾンビじゃないか! このままだと、みんな感染してしまう」と恐怖心を抱いている。駐車場や駅のホームで嘔吐した人に「感染の危険性がある」というデマが流れて隔離され、嘔吐した場所が封鎖されるなど、誰も彼もが過剰に反応しており、暴動を伴うパニック寸前とまでいわれている。

 この事態を重く見たオバマ大統領は「アメリカ国内でエボラ出血熱が大流行する可能性は極めて低い」と呼びかけ、患者を治療した看護師たちの「英雄的な労働をたたえて、抱擁し、キスを交わした」と発言。「私は身の危険など、なんら感じなかった」と安全基準を守っていれば、そう簡単に感染するものではないと強調した。

 とはいえ、オバマ大統領は国連総会で、「人類が直面している最大の脅威はエボラ。次にロシアで、3番目はイスラム国」と発言したばかり。多くのアメリカ人がエボラ出血熱に恐れおののき、ネットではさまざまな不確かな情報が飛び交う騒ぎとなっている。

 しかし、ここにきて、そんなアメリカ人たちが冷静さを取り戻しつつあるという。看護師たちの治療が順調であること、スペインで初めてエボラ熱発症が確認された女性が回復したこと、WHOが20日にナイジェリアでのエボラ出血熱の終息を宣言したことに加え、あるキャッチフレーズがインターネットで爆発的に流行しているからだ。

 そのキャッチフレーズとは、Twitterで爆発的に広まった「エボラ出血熱で死んだアメリカ人の数より、キム・カーダシアンと結婚したアメリカ人の数の方が多い」。セックステープで一躍有名になり、リアリティ番組でプライベートを切り売りすることで大スターとなった、お騒がせセレブのキムでさえ、まだ“たったの”3人としか結婚していない。その3人よりも、エボラ出血熱で死んだアメリカ人の数は少ないから大丈夫だ、と呼びかけるものである。キャッチフレーズだけでなく、キムの写真を貼ったものもあり、その巨乳&ドヤ顔を見ていると、エボラ出血熱でパニックになるのはバカらしいと感じられるから不思議だという声も上がり、ネット上でたちまち話題となった。

1日1分半の英語ジョーク (宝島社文庫)
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