[女性誌速攻レビュー]「CLASSY.」10月号

“1カ月で簡単に恋が成就”でおなじみ、「CLASSY.」の着回しコーデ企画に異変!

2014/09/08 21:00

 「好きな言葉は?」「性格を自己分析すると?」「趣味もしくは今ハマっていることは?」などの質問に紛れて、「結婚したいと思うのは、どんな女性?」さらに「年上の女性との恋愛って、どう思う?」というどうにもこうにも逃げられない質問を投げつけ、若手俳優たちの退路を断つブラックな「CLASSY.」。

 「年上の女性は大好きです。リードしてくれそうだし、大人だから多めに見てくれそう。(中略)逆に、大人の女性なのに、急に女のコっぽくなるところもいいですよね」(山崎)、「年上の女性に転がされたいな~。人生の大先輩だし、いろいろな経験もあって、自分の知らない世界を知ってると思うし、同世代にはない刺激で、今の自分が変わってしまうようなパンチのある転がされ方が面白い」(菅田)と2人が120点の回答をする中、「“対その人”でどう思うかでしかないので、上だろうが下だろうがこだわりはないですね。ただ年上の女性で若い頃にいろんなことを経験してきて、早くに何かを諦めてる人って、僕には良く見えたりする」とめんどくささ120点の回答をする池松。これはこれでお好きな方にはたまらないのでしょうな。どっちにしろキャッチコピーの「確かな演技力」に偽りナシです。

 「好きな女性のタイプ」という質問には、菅田と池松の2人が「母性がある人」「母性とバイタリティーのある人」と回答が丸被り。どうしよう……これを読んだ「CLASSY.」たちが急速にお母ちゃん化しちゃったら……。MA‐1着て、カモフラ柄グッズ身に着けて、居酒屋でせっせと大根サラダ取り分けていたら、それは単なるマザーな長渕剛……。年上だからって「経験豊か」で「人生の大先輩」で「母性」があるとは限らないよ! 無為に過ごしてたらあっという間に30超えるしね! と、ムキになって言い返したくなりますが、考えてみたらこれ“年上の女性、魅力的”と言わせたい「CLASSY.」の自作自演でした。やれやれ。

 ヤンチャな年下男子への妄想が膨らむ一方で、現実の恋愛に関しては「あるわけねぇだろ」な夢は見なくなった「CLASSY.」。読者たちに忍び寄る、大人という名の加齢の波……いやいやまだまだブイブイ言わせてくれないと、もっと“大人”な女性たちの立つ瀬がありませんぜ。言いたい放題のぐっどうぃる先生が懐かしい、秋の「CLASSY.」でした。
(西澤千央)

最終更新:2014/10/09 11:27
CLASSY. (クラッシィ) 2014年 10月号 [雑誌]
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