マイリーはスピーチに感涙してたのに!

M・サイラスが『VMA』授賞式でスピーチさせたホームレス、実は指名手配犯だった!

2014/08/27 18:20

 英タブロイド紙「Daily Mail」は、ジェシーの母親を取材し、22歳になるジェシーは自分の意思でカリフォルニアに行き、仕事に恵まれないときはホームレスシェルターの世話になっているのだと報道した。実家は経済的な問題もなく、母親は「いつでも戻ってきていいのよと言ってるけど、息子は自分の夢をかなえるためにカリフォルニアで頑張っているの」とコメント。また、「マイリーがお金をくれたので、息子は明日、飛行機に乗って里帰りするのよ。神様のおかげだわ」とうれしそうに語った、と伝えた。

 若者ホームレスというと、親に虐待されて家を飛び出したり、親が薬物依存などで貧しく家がないまま育ちそのままホームレスになってしまったり、家庭環境が悪く学校にもろくに行けなかったため職につけずホームレスになるケースが多い。しかし、ジェシーはきちんとした家に育ち、高校も卒業している。帰れる実家もある。ネット上では、「自ら進んでホームレスになっているようなものなのに、支援しろと言われても」と、彼を胡散臭がる声がますます上がった。

 その直後、大手メディアがジェシーの驚くべき過去を報じた。

 米大手ニュース番組『NBCニュース』は26日、オレゴン州当局が2010年10月にジェシーを薬物関連の強盗未遂で逮捕していたことを確認した、と報道。ジェシーは友人と買ったマリファナの質が悪かったことに腹を立て、売人が住むアパートに押し入ろうとしたとのこと。拘置所で3週間過ごしたジェシーは裁判所で罪を認め、保護観察処分と薬物治療を受けるように言い渡された。しかし、保護観察期間中の違反行為を2度も犯し、11年8月には「次に違反行為をしたら、禁錮6カ月の刑に処す」と警告されたものの、3カ月後、保護監察官への定期報告を怠ったとして逮捕状が出され、現在指名手配中だという。オレゴン州だけでなく、ジェシーはフロリダ州ポーク郡でも指名手配中であるとのこと。罪状は公表されていないが、同郡の警察はオレゴン州セイラムに住む母親宅も訪問したと明かしている。

 米芸能専門サイト「E!」は、ジェシーの保護観察期間中の違反行為には、定期薬物検査を拒否したこと、科された社会奉仕をやっていないことなどが含まれると報道。この報道の記事のコメント欄には、「指名手配されていたから、ホームレスになったんじゃないか」「ヤク中だから、仕事がうまくいかないんじゃないか」「冗談にもほどがある」とジェシーに対する非難の声が殺到している。

 ジェシーに前科があるという報道を受けて、マイリーは、Twitterに「ホームレスの人たちは本当に辛く大変な人生を送ってきたの。ジェシーもよ」「ほんと、いつもながらメディアには呆れるわ。若者ホームレス問題ではなく、ジェシー個人のことを取材して報じるなんてね」「1人のホームレスの犯罪に躍起になってる人たちなんてほっといて、160万人もいる若者ホームレスたちを助けましょう」とツイートした。

 ネット上では「マイリーも騙された被害者」と同情する声が集まっているが、「計画した上でやったんだろうから、バックグラウンドをチェックすべきだったのでは」と厳しい意見も上がっている。マイリーはめげることなく必死に若者ホームレスについて問題提起し続けているが、あまりにもジェシーが胡散臭いために世間にはしらけムードが漂っており、支援の輪が広がるのは難しいよう。スピーチが裏目に出てしまった代償はマイリーの想定より大きそうだ。

最終更新:2015/05/12 23:58
バンガーズ
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