『俳優・木村拓哉の守護霊』レビュー

SMAP・木村拓哉はカブトムシ、嫁は「あの程度」――迷言、暴言連発の“守護霊”本レビュー

2014/08/24 15:00

■静香のバストサイズを揶揄する守護霊の暴走

 なんとなくイイ感じのメッセージを伝え始めたのに、守護霊は聞き手の女性の胸元が気になって仕方ないようだ。「あと、二センチか三センチぐらい開けてくれると、俺、もう、話ができなくなる寸前だから」と、とたんに下品なことを言い始めた。しかも、「こちらの人のほうが、うちのよりも大きいかもしれないんで、気になってしょうがない」と、余計なことをいう。しかも、サイズを当てようかというハラスメントっぷり。一応、「品性に欠けるし、会社の方針に合わないから、やめよう」と守護霊は言うが、「九十を超えてるだろう? うん?」……まだこだわる。挙句の果てに、これが彼女の「蜜」の部分、人を惹き付ける部分だと都合よくまとめていた。

 引き合いに出した奥さんについて、守護霊的にはいろいろ思うところがあるようで、「あんまり美人と結婚すると、人気が落ちると思って、ほどほどで抑えたところが、人気が落ちず……」だの、「『キムタクで、あの程度でいいのか』っていうの? 『あの程度の奥さんだったら、浮気はそうとう行くんじゃないか』っていう“下馬予想”はそうとうあったよねえ」だの、嫁への思いがあんまりだ。
 
 キムタクトークは続く。自らをスワロフスキーにたとえ、「あれが俺だよ、きっと」と言う守護霊。「安くて高そうに見える。これが、俺の人気の秘密だな」とのこと。さらに、

「あれじゃないの? 東南アジア産の、でかくて、値段がちょっと高いけどさあ、黒光りしたり、ちょっとほかの色で光っててもいいんだけど、目立つカブトムシ?」

 わかるような、わからないような。さらに「無印良品」でもあるという。

「“無印”と言いつつ、『ブランド』なのは分かるよ。だからねえ、そういう感じなのよ」

 「なのよ」と言われても……。また、SMAPについても言及し、彼らメンバー5人は守護霊いわく「共同組合」なんだそうだ。「『もし、誰かが、人気が落ちた場合とか、働かなくなった場合に、“助け合い運動”で、あとの四人で食べさせてやる』っていう“共同組合”なんだよ」。ええ! SMAPはそういうシステムだったのか。

 それにしても、キムタクはこんな守護霊にいつも見守られているのか。そりゃ頼もしい。『HERO』(フジテレビ系)が20%超え連発で好調なのも、この守護霊の采配が生きているのだろうか。

最終更新:2014/08/24 15:00

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