噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第223回】

ジャニーズJr.の“ウリセン” 発覚も、報道に慎重ならざるを得ないワケ

2014/06/03 21:00

 それにしても残念だ。記事掲載を翌週に延ばしてでも、指名して確認すべきでなかったのか。その結果、スクープなはずなのに、なんとも中途半端で残念なジャニーズネタになってしまった。もっと頑張れ「週女」!

 女性週刊誌に久々に載った安室奈美恵記事。人見知りが激しいことで有名な安室だが、昨年12月、安室の恩人のような女性スタッフが逝去したという。彼女は安室の“東京のお母さん”のような存在で、1999年に実母を惨殺され、シングルマザーとなった安室のよき相談相手だったという。

 これが今週の「自身」トップ記事である。安室ファンの筆者にとっては特に問題はないが、しかし、いいのだろうか? 何しろ「自身」発売が6月3日。そして安室の初めてのバラードアルバムが発売されるのが翌6月4日なのだから。

 記事には安室と亡くなった女性スタッフとの絆が記されていて、訃報を聞いた時、安室はツアー中でショックを受けたものの何とか乗り切ったとのこと。今回のアルバムはこの恩人女性への感謝であり、8月からのツアーでは追悼の思いで歌うつもりなどと“勝手に” 安室の心情を想像した「関係者の言葉」が紹介される。しかしその絆の具体的記述はほとんどない。アルバムの宣伝のため、安室に関した記事を何か仕立てようと関係者が画策して、ひねり出したのが昨年亡くなった事務所スタッフの女性だった。「これだ!」ということになり、お涙頂戴パブ記事に仕上げた。そんなところだろう。

 安室記事だったら、スキャンダルでもお涙頂戴でも宣伝でも何でも大歓迎ではあるが、それにしてもこれがトップ?? 「週女」と同様、残念な今週の「自身」である。

 少し前から山路徹がまたぞろ変な動きを見せている。マスコミの前に出るチャンスがある度に元妻・大桃美代子に復縁ラブコールを送っているのだ。メディアの私物化もいいところだろうが、山路はそういう男である。

 麻木久仁子との三角関係ドロ沼騒動が起こったのが2010年末。その後、山路はこのネタを売りにバラエティにも進出した。しかし、最近ではもうすっかり飽きられている。今年2月に暴漢に襲われた山路は、それを早速自分でマスコミに売り込んだが、大した話題にはならなかった。そこで今度は大桃と復縁――。確かに節操はないが、ネタとしては面白い。だから「自身」も早速取材に動いた。大桃の実母に直撃する。そしてこのお母さんは、メディアをよくご存知なのだろうか。「もう(山路のような)ああいう人には、かまわないでほしい。思い出すだけで嫌だから……」なんてキャッチーなコメントをしてくれたのだ。さすが大桃のお母様と感心した。山路、玉砕決定――。

最終更新:2014/06/03 21:00
『バンビーノ ---新宿二丁目ウリセン物語 (河出文庫)』
いや、3万円で買えるような子はステージ立っちゃダメよね
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