コントでも全力!

さすが天然! 通販番組『QVC』のコントに挑戦したシュワちゃん、自分の言動に大爆笑

2014/03/26 18:30
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 ハリウッドを代表するアクションスターであり、カリフォルニア州知事を経て、66歳になる現在も映画に主演し続けるアーノルド・シュワルツェネッガー。最新の主演作『サボタージュ』は、麻薬カルテルと麻薬取締局との壮絶な戦いを描いたもので、アガサ・クリスティの名作『そして誰もいなくなった』を元に制作したという話題作である。アメリカでは3月28日に一般公開されることになっており、アーノルドは今そのプロモーションに忙しい日々を送っている。

 彼は24日、米NBC局の人気深夜トーク番組『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』にゲスト出演。コメディアンであるジミーと共に、世界最大級のテレビショッピング『QVC』をネタにしたショートコントを行い、拍手喝采を浴びた。

 人懐っこい笑顔で観客の拍手を浴びながら登場したアーノルドは、ソファーが少々小さいのか、大きな体を縮ませながらトークを開始。おもむろにジミーから「昨日の夜テレビを見ていたら、『QVC』にあなたが出ていたんですよ。あれ、本当にあなただったんですか?」と質問され、「そうかもね。変に聞こえるかもしれないけど、気に入った商品を見つけると夢中になっちゃうんだ。ぜひ売れてほしい、ヒット商品になってほしいって貢献したくなるんだよ。自分はそういう男なんだ」と両手でこぶしを作りながら熱弁。ジミーは戸惑いの表情を見せながら、「実は昨夜のあなたは、ある商品に夢中になっていました……」「実は、その動画がありまして」とカメラの向こう側にいるであろうスタッフに目配せする。

 次の瞬間、キッチン用品の絵が描かれたカラフルなクリップアートと「ザック・ストライカーと料理をしましょう」という文字が現れ、ジミーが見たという『QVC』がスタート。ブロンドボブのウィッグをかぶった架空の人物「ザック」に扮するジミーと、アーノルドが青いエプロンをつけて登場する。画面の左下には申し込み受付の電話番号と「30日間返品保証あり」という文字があり、テレビショッピングの雰囲気そのもの。軽快なオープニングソングが終わるとザックは、「みなさん、QVCにようこそ。ホストのザック・ストライカーです。本日のゲストは、著名なグルメ家で台所事情に通じてらっしゃるアーノルド・シュワルツェネッガーです」と紹介。アーノルドはとてもうれしそうにうなずきながら、「お招きいただき光栄です」とごあいさつ。

 続けて、「アーノルド、もし今日1つだけじゃなくて2つも素晴らしい商品をご提供すると知ったら、どう思われます?」と棒読み状態のザックに聞かれたアーノルドは、生き生きとした表情で「そうですねぇ、『ワオッ!』って言いますね。信じられないかも。で、その商品とはなんですか?」と興味津々といった様子でザックを熱く見つめる。待ってましたといった感じのザックは、ジューサーミキサーのようなブレンダーと、野菜をみじん切りにしてくれるコンパクトサイズのチョッパーを紹介。アーノルドは目の前に置かれたチョッパーを手に取り、「チョッパー……」とつぶやきながらじっと眺め、「で、どんな商品なのか説明してくださいよ」と、待ちきれないというふうに両手をスリスリしながら質問する。

 ザックは、キメ台詞を取り入れながらブレンダーの機能がいかに素晴らしいかを説明。しかし、アーノルドは、「いやいや、多分みなさんブレンダーが何かはご存じだと思います。なので、チョッパーについて説明してくれませんか」と、にこやかに言う。しかし、ザックはメインの商品であるブレンダーの説明を続け、アーノルドは次第にイラだち声を荒らげながら、「ブレンダーなんてみんな知ってますよ。だから、チョッパーについて説明してくださいよ」とすごむ。あまりの剣幕にザックは思わず絶句してしまい、観客席からは笑い声が。アーノルドは気になって仕方ないチョッパーを再び手に取り、まじまじと見つめる。

 ザックは気を取り直し、「ブレンダーのスピードコントロールについて説明いたしますね」とブレンダーのスイッチをオン。騒音とブレンダーのことばかり説明されるという状況に耐えられなくなったアーノルドは、こぶしを握り、苦悶の表情を浮かべながら、「チョッパーを説明しろよ~っ!」と叫ぶ。スイッチをオフにしたザックはブレンダーについての説明を続け、怒りが頂点に達したアーノルドは「チョッパーだってば!」と叫びながら、商品が置かれたテーブルをひっくり返してしまう。

 ブレンダーを持ったザックはオロオロしながら、「コマーシャルに入ります。すぐ戻ります」と言い、その言葉に反応したアーノルドは、カメラに向かって指をさしながら、「I’ll be back」と主演映画『ターミネーター』シリーズの名台詞を述べ、再びカラフルなクリップ動画が流れ、終了する。

 実はこの番組は生放送であり、『QVC』コントも生で行われていたため、クリップが流れている短い間に2人はトークを行うセットに急いで戻っていた。あまりにも急いでいたため、アーノルドは青いエプロンを脱ぐのを忘れ、ジミーに「おや、そのエプロン……」と突っ込まれるのだが、動じずに「あぁ、とっても気に入ってね」と満面の笑みになりながら、「そうなんだよ。実は、この商品が気に入ってしまって。こういうことなんだよ」と弁解。観客席を笑いの渦に巻き込み、アーノルド自身も自分の言葉に身をよじりながら爆笑。ジミーは「で、最終的にはどうなったんですか」と『QVC』に話を戻し、アーノルドは楽しそうに「チョッパーを説明してもらったんだよ」と言い、トークは終了した。

 アーノルドは『ツインズ』(1988)、『キンダガートン・コップ』(90)などコメディ映画にも主演しており、大きな体と独特な訛りのある英語で繰り広げるコミカルな演技が高く評価されている。筋肉脳だと揶揄されることもあるが、計算じゃない天然な面白さを絶賛する声も少なくない。今回のコントでも、そのアーノルドの天然さが際立っており、最高だったという声が多く上がっているのだ。どんな仕事も手を抜かずに全力でこなすアーノルド。今後、ぜひこてこてのコメディ映画にも挑戦してほしいものだ。

最終更新:2018/07/30 17:36
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