【不定期連載】愛の博打デートスポット

現実的なスメル充満! 「ふれあい下水道館」デートがカップルを結婚へと導く!?

2014/01/26 19:00

 まあなんというか、このムーディな像以外は想像通り、下水道の歴史や仕組みなどが展示されている、よい子のための施設である。ゆっくり読んで回ったら、すっかり糞尿処理や公衆衛生に詳しくなり、軽く1~2時間はたつだろう。

 都市といえば下水の処理とは切って離せない関係にある。人が大量に集まれば、その分汚水も大量に出るからだ。人口密度が高い地区では、汚水をどれだけ効率よく処理できるかが、街を清潔に保つ鍵となる。ディスカバリーチャンネルではロンドンやニューヨークの下水を紹介した番組があるし、『世にも奇妙な人体実験の歴史』(トレヴァー・ノートン著、赤根洋子訳、文藝春秋)にはロンドンの下水完備前夜の話が、『蒼穹の昴』(浅田次郎、講談社)では、糞尿についての記述が少々あるので、男性はデート前に見ておくと、現場でいろいろうんちくが述べられてよいかもしれない。うんちのうんちく……ぷぷ。

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汚泥って知ってる?

 下水の処理を施した後にでる「汚泥」を再利用して焼き物を作ったりするらしい。処理後なので清潔なはずだけど、さすがに食器は作られない。しかも震災以降は放射能汚泥になったため再利用中止とか、もうほんとにもの悲しい。

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(左)下水道で働く男たちのことを「シャドウマン」というらしい
(右)「俺の親父、シャドウマンなんだぜ!」超かっこいい!
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なんの体験できるかな

 さて、地下2階から、しみじみと情報を仕入れつつ地下に降りていくと、地下5階にここの施設のメインどころがある。ぶっちゃけ、地下5階だけで2人の愛は確かめられるはずだ。

トコトンやさしい下水道の本 (今日からモノ知りシリーズ)
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