息子のサプライズ出演に風当たりも

ブリトニー、最高の栄誉であるラスベガス常設公演が売れずに口パク報道まで!

2013/09/25 16:30
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「え? 清水アキラの温泉旅館との1年契約とは別物よ~」

 欧米の歌手にとって最高の栄誉だといわれている「ラスベガス常設公演」を行うことを発表した、ブリトニー・スピアーズ。24時間眠らない街ラスベガスでは、昔から大手ホテルが有名歌手と年間契約を結び、カジノの集客目的で常設公演「ヘッドライナーショー」を行っており、確実に客を呼べる大スターにしか公演オファーされないこと、破格の報酬を手にできることから、歌手にとって最高のステイタスだといわれている。これまで、「ヘッドライナーショー」を行ってきたのは、フランク・シナトラやエルヴィス・プレスリー、トム・ジョーンズ、セリーヌ・ディオン、エルトン・ジョンにプリンスなど、歴史に名を残す偉大な歌手ばかりだ。

 イメージアップにつながった人気オーディション番組『Xファクター』をワンシーズンで降板し、ずっと彼女を支えてくれたジェイソン・トラウィックとの婚約を破棄するなど、再びネガティブなイメージがつき始めたブリトニーが、ラスベガスで常設公演をするようだとメディアが騒ぎだしたのは今年1月のこと。米ゴシップ芸能サイト「TMZ」は、超人気ホテル3つがブリトニーの常設公演をめぐって熾烈な争奪戦を繰り広げていると報じた。ホテル「シーザース・パレス」が提示したギャラは1年で1億ドル(約100億円)を超えるものだとも伝えられ、メディアは色めき立った。

 その後、交渉は難航していると報じられ、このまま立ち消えてしまうのかとファンは心配したが、細かい条件などをじっくりと話し合っていたようで、今月16日、ホテル「プラネット・ハリウッド」と年間48回の公演を2年間行う契約を結んだと米主要メディアが報道。翌17日、国民的朝の人気バラエティー報道番組『グッド・モーニング・アメリカ』で、全米に向けて生中継する形で大々的に発表された。

 「TMZ」によると、ブリトニーは1回のショーにつき31万ドル(約3,100万円)を得るため、2年間でおよそ3,000万ドル(約30億円)を手に入れるとのこと。そんなに支払ってホテルは儲かるのかと心配になるが、プラネット・ハリウッドは1回のショーで50万ドル(約5,000万円)以上稼げると見込んでいるため、売り上げの60%をブリトニーに支払ってもまったく問題はないと決断したそうだ。

 常設公演『Britney:Piece of Me』は、クリスマス休暇の始まる12月27日にスタートし、その直前の12月3日にはニューアルバムをリリースすることも発表された。そのため17日に発売開始された、12月27日~2月22日の16公演のチケットは、すぐにソールドアウトするだろうとみられていた。

 しかし、米ゴシップ芸能サイト「Radar Online」は23日、16公演のうちソールドアウトしたのはたったの3公演だけと報道。「大金をはたいて大々的なプロモーションを行ったのに、と関係者は頭を抱えている」と伝えた。プラネット・ハリウッドのコンサート会場は、収容人数4,500人ほど。観光客に支えられている特殊な土地ではあるが、セリーヌ・ディオンやシャナイア・トゥエインが最初に売り出した公演のチケットはすべて即ソールドアウトしたため、関係者はブリトニー公演のチケットが余っている状態を深刻に受け止めているという。

 公演のチケットが売れないという最悪な報道が流れた23日、米大手タブロイド紙の「NY Daily News」は、「公演では90分の間にこれまでのヒット曲や新曲など、21の曲を披露する」が、「ここ数年、生で歌ったことがないブリトニーは、この公演を口パクで済ますつもりだ」と報道。消息筋の、「ファンは相変わらず気づかないだろうけれど、お金をもらっていながら、きちんとしたパフォーマンスを行わないのは、あまりにも不誠実だ」「もし客が裏切られたと知ったら、大騒ぎになるかもしれない。でも、シルク・ドゥ・ソレイユがラスベガスで行っているマイケル・ジャクソン・ショーのように、パフォーマーが生で歌わなくても、爆発的なヒットになるケースもあるしね」という話を紹介した。

 「口パクするつもり」という報道に関して、ブリトニー側は「生で歌います。数カ月前からヴォーカルトレーニングを受け、準備しています」と否定しているが、チケットの売れ行きが悪いことについては何もコメントしていない。ファンも多いが、アンチも多いブリトニーだけに、悪いことを書かれるのは仕方ないという声も上がったが、24日には、ブリトニーが発表した8歳の長男・プレストンをサプライズ出演させることについて、元夫ケヴィン・フェダーラインが反対していると「TMZ」が報道。

 「TMZ」のパパラッチに突撃取材されたケヴィンは、「ブリトニーのベガス公演についてどう思う?」と聞かれ、「クールだと思うぜぇ」と、にっこり回答。「プレストンがステージに登場することについては?」という質問には、苦虫をかみ潰した表情になり「ちょっと、それはねぇ。オレにも考えがあるからさ」と否定的に。「プレストンのパフォーマンス、見たくないのかい?」と聞かれ、「まあねぇ。息子が25歳とかなら見たいけどさ」と、まだ幼い子どもをステージに上げることは反対だという姿勢を見せ、「ブリトニーのベガス公演を見に行く予定は?」という問いには、「行かねぇよ。ガラじゃねぇし」と再び笑顔を見せた。

 この報道記事のコメント欄には、「ケヴィンに同意する」「子どもは見世物じゃない」という意見が殺到。「その子どもの養育費は誰が払ってるんだ。意見できる立場か」とケヴィンを批難する声も上がったが、8歳の子どもはステージに立たせるべきではないという意見が多く、ブリトニーに対する風当たりは一気に強まってしまった。

 話題性はたっぷりなのに、始まる前から前途多難だと囁かれるようになってしまったブリトニーのラスベガス常設公演。しかし、彼女は、10周年を記念した2009年のワールド・ツアー『THE CIRCUS STARRING BRITNEY SPEARS』で1億3,180万ドル(約131億円)の興行収入を、11年の『ファム・ファタール・ツアー』でも高い収益を上げており、コンサートに強い歌手だというジンクスを持っている。ラスベガスの公演も大成功を収める可能性は、まだまだありそうだ。

 生の歌声を披露するのか、チケットは売れるのか、ストレスで過食に走りリバウンドしないか、なにかと気になるブリトニーのラスベガス常設公演。彼女が大スターへとカムバックするかどうか、まさに正念場だといえよう。

最終更新:2013/09/25 16:33
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