[女性誌速攻レビュー]「SAKURA」秋号

なれそうでなれない“全方位好感度ママ”を掲げる「SAKURA」の息苦しさ

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「SAKURA」2013年秋号(小学館)

 「自分らしく、ママを楽しむ。好感度カジュアルファッション誌」を掲げる「SAKURA」(小学館)が女性誌レビューにお久しぶりの登場です。年4回の季刊だからなのか、ママ界でもイマイチ雑誌名が浸透していないのが寂しいところ。筆者の「SAKURA」イメージも、「洗濯にダウニーを大量に使ってそう」「週1でコストコに行ってそう」という貧弱なもの。あと「とりあえずUGGのムートンブーツを履いてそう」というのもありますね……あっ、「VOXYにスモーク張ってそう」も追加で! と、まぁ漠然としか浮かばない雑誌像と読者層。しかし、「nina’s」(祥伝社)よりも「I LOVE mama」(インフォレスト)よりも、ある意味身近にいそうなのがこの「SAKURA」ママではないでしょうか。「SAKURA」のいう“好感度”とは一体なんなのでしょうか。

<トピックス>
◎「こなれカジュアル」のつくり方、教えます
◎二子玉系ママVS葉山系ママ それぞれの真っ先買い! 秋トレンド
◎なれるものなら“ミランダ・かあさん”

■他人の否定から始まる「好感度」って……

 今号の特集は「『こなれカジュアル』のつくり方、教えます」。キャッチには「“全方位好感度ママ”を叶える」とあります。どうやら「SAKURA」ママが目指しているものは、周囲360度、誰からも好かれるお母さんのようです。具体的に「全方位好感度ママ」がどういうものなのか、扉ページの説明を見てみますと、

1)ママ友や園長先生、ご近所の方にも愛される
「誰もが持っている服なのに、なぜだかステキに見える!」「『あの人と友達になりたい』と思われる、親しみ感!」「肩肘張らずに、いつも自然体で、笑顔がかわいい!」

2)ファッションだけでなく、暮らしにもこだわりがある
「育児や家事も“おしゃれに、楽しく”がモットー!」「完璧に見えて、実は上手な手抜きが得意だったりする!」「子どもも大切だけど、自分らしさも大切にしている!」

 なんでしょうか、この言葉の上っすべり感は。恐ろしいほど言葉がアタマに入ってきません。心の大木こだま・ひびきが「そんなやつおれへんやろ~」と叫んでますよ……。さらに読者ママたちが「『その服どこの?』と聞いたら意外にも“ハピプラ服”! 親近感がわきました(笑)」「全身ブランド服なわけじゃなくって、着方や配色で誰もが持っている服を“高見せ”してる人って素敵です」などとコメントをしていて、どんだけ人の服値踏みしてるんですか……と恐ろしくなりました。ちなみにハピプラ服とは恐らくお手頃の服ということなんでしょうけど、詳細な記載はナシ!

 実際に「全方位好感度ママ」を作り上げる「こなれカジュアル」アイテムは、30代~40代向け女性誌のそれと大差はありません。しかしアイテムや着こなしより興味深かったのは、「全方位好感度ママ」の立ち位置をマトリックスで表した図表です。「無難」「コンサバ」「高感度」「好感度」、これらを軸としてママファッションを類型化しているのですが、たとえば「リッチママゾーン」のスタイルは「高いものこそすべて! おしゃれは派手に(※ハイブランド志向ダッサ!の意)」、「ナチュラルママゾーン」は「ずるっとゆるっと自然体って素晴らしい!?(※産後の体形隠しで野暮ったいの意)」など、容赦ないディスりの数々。今までいそうでいなかった、高感度と好感度が交わるラインこそ「全方位好感度ママファッション」であると位置づけていましたが、この特集を読む限りでは他のママたちのファッションを値踏みし、ダサい古い堅いチャラいと否定するその姿は全方位から好かれる性格のいいサバサバおしゃれママとは程遠く、ただただやっちまった感だけを残していました……。

他人と比べているうちは幸せになれんよ?

しぃちゃん

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