[TVツッコミ道場]

清水ミチコからのネタフリに応じる徹子、まるで『ミチコの部屋』状態に

2013/08/02 11:45
simizinomichan.jpg
『清水ミチコ物語』/ソニー・ミュージックダイレクト

 7月26日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)のゲストは清水ミチコ。清水といえば、連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)の80年代を振り返る場面で登場した『ザ・ベストテン』風歌謡番組で、タマネギ頭にロングドレスという、完全に“徹子”な司会者を演じていたばかり。今回、徹子と徹子が語り合う状態に突入したりするのだろうか。

 まず仕掛けたのは“ホンモノの”徹子。

「今日のお客様、中村玉緒さんです」

 いきなりのこんなフリにも、

「ウヒヒヒ……中村玉緒でございます。パチンコ大好きでおまんねん」

 と、“中村玉緒”として挨拶する清水。清水は以前、徹子にビデオ作品へ登場してもらったことがあるとのことで、

「その時にラクダのものまねとか、それからロシアの人形劇団の……どういう感じでしたっけ?」

 今度は清水が徹子にネタフリ。

「ニッポンノミナサン……ワタシハニンギョウデス……」

 こちらもすぐに対応する徹子。お互いすごく楽しそうな掛け合いだ。徹子は、有名人の家に遊びに行くことは滅多にないとのことだが、清水ミチコの自宅には遊びに行ったことがあるという。長い芸能生活の中で遊びに行ったことがあるのは、沢村貞子、越路吹雪、向田邦子、タモリ、そして清水ミチコの家だというから、すごいな、ミッちゃん。清水家を訪れた際、おひらきになるあたりで、

「そんなこと言われてもね、アタシもホントにもう帰んなきゃいけない時間なので。もうずいぶん長くお邪魔しましたし、ホントにごめんなさい」

 と、徹子が誰かとしゃべっている声が聞こえてきた。誰としゃべってるのかと思って清水がのぞいてみると、相手は清水家の飼いネコだったという。

 そんなわけで徹子もどこかリラックスムードで、清水が話を切り出し、徹子が答える場面も多い。「ラクダのものまねが、とにかく評判がよくって」と、清水が再び徹子のものまねに話を戻せば「ボワァ~~」とキッチリラクダをやる徹子。本当に、どっちが司会者なのかわからなくなってきた。今回は『ミチコの部屋』なのか。さらに清水が、「北林谷栄さんのも?」と言うが、「アタシにやらしてどうすんですか!?」と、このムチャぶりには徹子もツッコんだ。しかし、そう言いながらも、

「セーンセイ、ゴハーンメシアガッテクダサイ」

 と、ノッてくれる。これに清水は悶絶しながら、

「何のシーンなんだ、だから」

 と、大喜び。徹子も、

「セーンセイ、ゴーハンメシアガッテクダサイってね」

 と繰り返し、ミッちゃん、もっと悶絶。このあたりでようやく、清水ミチコのものまね劇場が始まった。淡路恵子から始まり、ピアノを弾きながら桃井かおり、デヴィ夫人、叶姉妹、杉本彩と次々披露。さらに、『渡鬼』の曲を弾きながらラピュタの主題歌を歌う芸も披露。徹子、大喜びだ。そこから徹子のリクエストコーナーに突入し、まずは、瀬川瑛子。

「モ~ンノ~ンンオノノ……」

 何を言ってるかよくわからないが、確かに瀬川瑛子。

「瀬川さんってそうじゃないのに、そうとしか聞こえない!」

 と徹子、大爆笑。ここから、「じゃ、大竹しのぶさん」「あと、樹木希林さん」「瀬戸内寂聴さんできます?」と連続する注文が、なんだか寿司屋のカウンターでのやり取りみたいに聞こえてきた。そして、田中眞紀子のものまねを披露したところで、徹子が、

「田中角栄でございます。まーこのー」

 と、角栄のものまねを始めた。まさかの田中角栄・眞紀子親子コラボが実現だ。予想では徹子VS徹子だったのだが……。
(太田サトル)

最終更新:2013/08/02 11:45
『清水ミチコ物語』
徹子、大ハシャギの巻
アクセスランキング