【教えて! ゴシップマスター】

どうしてアメリカではセレブの薬物使用に寛大なの?

1.薬物依存は個人の問題ではなく社会の問題だから 

 アメリカでは、「薬物に手を出した人間」が悪いのではなく、「簡単に薬物が手に入る社会」が悪いと考えます。そのため「厳しい刑罰」ではなく、「リハビリをして、立ち直らせてあげることが大事」だと考えるのです。裁判で、禁錮刑ではなく「○日間のリハビリ施設入院治療」といった判決が出るのもそのため。薬物依存は、人種、貧富関係なく、誰の身にも起こり得ることのため、薬物依存に対する風当たりが日本ほど強くないのです。

2.誰にでもチャンスが与えられる国だから

 平等主義国であるアメリカでは、すべての人間に同等で公平なチャンスが与えられるべきだと考えます。一度や二度挫折しても、本人にやる気があるのならチャンスを与えるべきだと考えられています。薬物依存になっても、本人が必死にリハビリをして克服できたのなら、社会復帰するチャンスを与えるべきと世間は考え、そのチャンスを生かせるように応援するのです。

3.家族愛、友情、信仰心がらみの美談が好きだから

 アメリカ人は美談が好き。特に家族や友人、そして神に支えられて立ち直ったという感動の話が大好きです。週に160万円もヘロインに費やしていたエリック・クラプトンを立ち直らせたピート・タウンゼント(ザ・フーのギタリスト)、『フルハウス』で共演した仲間に支えられリハビリに成功したジョディ・スウィーティン、妻シャロンの愛で薬物依存を克服したオジー・オズボーンなど、美しい話だとして世間は拍手を送るのです。

4.「名もなきヒーロー」を求めているから 

 アメリカではいつの時代もアメコミのヒーローが大流行していますが、彼らは名もなきヒーローたちも大好き。警察官や消防隊員、兵士など、国のために命を投げ出して働く人たちはもちろんのこと、自分の弱さや問題を必死な思いで克服する人も、「名もなきヒーロー」と呼ばれます。依存者が薬物を断ち切ることは並大抵なことではなく、再び手を出してしまうことも少なくありません。だからこそ、きっぱりと薬断ちし、社会復帰するセレブは「ヒーロー」として高く評価されるのです。イメージダウンするどころか、アップするのです。

5.才能がある者のカムバックは喜ばれるから

 薬物依存を克服したとしても、すべてのセレブがカムバックできるわけではありません。子役としては成功を収めたものの、女優としてはあまり評価が上がらない『フルハウス』のジョディ・スウィーティンは、克服宣言した後も仕事のオファーはなく、メジャー作品でのカムバックは果たせていません。しかし、長年にわたる麻薬中毒でいつ死んでもおかしくない状態から復活したロバート・ダウニー・Jrら才能のある者には仕事が与えられ、世間も大いに喜ぶのです。

 アメリカで絶大な人気を誇るオプラ・ウィンフリーも、80年代にコカイン依存の時期があったと告白したことがあります。アメリカでは、貧困層が住む地区だけでなく、高所得者が住む閑静な住宅地でも麻薬は出回っており、普通の中学・高校・大学でも簡単に手に入ります。好奇心から手を出す人もいますが、「虐待やいじめなど、つらく消し去りたい過去がある」「今の状況から逃避したい」と始める人も少なくなく、世間は「依存者が悪いのではない」と、寛大な目で見るのです。

 薬物依存を克服したセレブは、依存者や、依存者の家族や友人たちに希望を与える存在になります。元ジャンキーが立派な仕事をすることにより、世間は「死ぬ気で頑張れば報われるんだ」「人間の力はすごい」というポジティブなメッセージを受け取ります。アメリカのセレブたちが、薬物中毒からカムバックできるのは、世間がそう強く求めているからなのです。

ゴシップマスター:Ellie
アメリカでの生活が長く、米メディア事情にも精通している謎の女。日本の雑誌やウェブサイトで海外セレブゴシップを担当し、日夜ゴシップまみれになっている。

最終更新:2013/08/04 18:00
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