角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第46回

セレブ保育園に憧れて無理して通わせる親も……保育料未納トラブルの現実

2013/07/20 16:00

 ちなみに、問題がある憑依は「蛇」と「生霊」です。私自身は、父から「お前の本体は飯綱稲荷だ」と言われていて、狐の大ボスである稲荷(神様)が憑いているそうです(自分で自分のことは霊視できません)。憑いている動物霊で性格が左右されますが、トラブルなく社会生活を送れていれば心配はいらないと思いますね。動物霊とうまく共存している人もいますし、私のように稲荷が入っていると、稲荷の得意とする「商売繁盛」の恩恵を受けられますからね(笑)。

■滞納、欠席、ついに音信不通に……!

 “未納さん”は今年4月に入園、4月分の保育料は期限内に払ってくれました。問題があったのは5月分の保育料からです。5月分の請求書は6月14日が期日で、20日に催促電話を入れました。その時「引き落としでしたっけ?」と意味不明な言いわけをしていました。「4月分を振り込んだなら、5月も同様だろ!」と思いつつ、24日に再確認。「今週中に払います」との回答でしたが、“未納さん”の園児は「体調不良」ということで登園しなくなりました。この時、支払わずに「飛ぶ気かも」と確信し、「今週中」のリミットが切れた7月1日、追い打ちを掛けました。

 この時点で携帯、家電はもちろん留守電。メールも返信なしなので、FAXを11時、15時、17時に送信。同時にグーグルのストリートビューで自宅を確認。それなりの一軒家にお住まいのようです。“未納さん”は自営なので、旦那さまの会社をチェックし、倒産していないかを確認しました。私は元バンギャなので、ストーカー気質です。好きな盤麺(=バンドのメンバーのこと)のゴミを漁って、使用済みコンドームを探すくらいの根性はあります(したことないけど)。

 1日3回のFAXから1時間おきに送ろうとした時、「入金しました」と連絡がありました。7月は休園するそうですが、もう来ないでしょうね。大幅な滞納をしたことで、信頼関係が崩れました。「時間にルーズな人はお金にもルーズ」という定説は当たっていました。“未納さん”は、予定の登園時間に毎日遅れてきていましたし、お子さん(3歳児)がみんなと一緒に食事するのを嫌がったので伝えると、「では、お昼の時間帯を外します」と言い、子どもに練習したり、学ばせたりしようという考えはありませんでした。直接“未納さん”に、「今後、幼稚園や小学校に通うわけですから、いま克服するべきだと私は思います」と言いましたが、無駄な助言にすぎません。3歳児でベビーカーに乗って登園する姿は、なかなか強烈なものでした。嫌なものから逃げるという子育て方針だと、子どもも将来、支払いから逃げるような大人になるかもしれませんよ。“未納さん”、お元気で!

編註:認可外保育園は、国や自治体からの助成金がないケースが多く、ほぼ保護者の支払う保育料によって運営している

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月1日に「駒沢の森こども園」をオープンさせる。家庭では5歳の愛娘の子育てに奮闘中。

最終更新:2013/07/20 16:00
『角川家の戦後』
未納トラブルが吹っ飛ぶほどの、角川家の会話の濃さよ!
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