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自殺者まで出た異様なミスコンブーム――「美人」が戦後日本にもたらした光と影

 
■実体なき現代の「美人の条件」

 とは言いつつも、今日でもミスコンは各地で開催されている。『ミス日本』のような大きなイベントをはじめ、『ミス中央』(東京都中央区)などのような地域のPR企画や、特産品やイベントの名前をつけたミスコンも多い。また、「ミスコンは女性差別につながる」などの意見から、最近では「ミス」という表現から「親善大使」という呼び方に変更するケースも目立つ。さらに、大学祭でサークルなどが企画するミスキャンパスは、選ばれた女性が放送局のアナウンサーや芸能人などになるケースが多いことから、「女子アナ・タレントへの登竜門」と呼ばれることもある。

 それにしても、「美人」の条件は時代を追うごとに厳しくなっている気がする。大昔、楊貴妃や小野小町の時代などは「顔つき」や「肌」がキレイであれば美人と言われたが、戦後はボディスタイルやバランスも強調され、さらに最近では人格や発言など、いわゆるキャラクターが大きなウエイトを占めるようになってきている。

 美人というと男性からの視点のようだが、芸能界などでは女性の支持がなければ売れないともよく聞かれる。美人タレントとして人気を得るためには、女性ウケのよさも必要となるだろう。それゆえに、不倫騒動などで女性からの支持を失うと、一気に「美人」から降格する女性タレントは珍しくない。一方で、「美人経済評論家」などというように、女性であればやたらと美人とつけるケースも増え、美人だけでは飽き足らず「美人すぎる」などという形容詞まで登場するなど、美人とは一体どういう女性を指すのかさえ、わからなくなってきている。

 そもそも美人などというのは主観的、感覚的なものであり、絶対的な基準など存在しない、あまり意味のない表現である。それでも美人というものが、あらゆる時代で求められているのは、癒やしや感動といったものをもたらすからであろう。そういう意味では、美人とは信仰にほかならないのかもしれない。

 しかし、信仰である以上、そこには実利は存在しないはずなのに、美人をカネや力のために利用することも確かだ。美人には光と影がともなう――それは昔から現在まで変わっていないし、これからも変わることはないだろう。もはや実体なき「美人の条件」が、どのように変化しようとも。
(橋本玉泉)

最終更新:2013/07/20 18:00
『美人画報 ワンダー』
美人にならなきゃ病も蔓延してるわよね

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