【教えて! ゴシップマスター】

どうしてハリウッドセレブの高齢出産が増えているの?

2013/07/21 14:30

1.医学が発展したから

 ニコールやマライア、ケリーら不妊治療をオープンに語るセレブが増えています。一昔前なら、プライベートなことだからと極秘にするケースが多かったのですが、医学の力を借りて妊娠することは「恥じることではない」というポジティブな考え方が社会に浸透・定着したからです。

 アメリカでは「40歳を過ぎて自然に妊娠できる確率は10%、45歳を過ぎると1%以下」と言われていますが、体外受精治療を受けることにより、妊娠の確率は上昇。ニューヨーク大学の不妊治療研究センターは、「40代だけでなく、卵子提供を受けることで妊娠・出産する50代女性患者が増えている」こと、「若いうちに自分の卵子を取り出し、冷凍保存する女性も増えている」ことを発表しています。その安心感から、20代、30代は仕事に精を出し、40代前後で出産しようと計画するセレブが増えたようです。

2.仕事のオファーが落ち着くから

 41歳で第二子を出産した人気コメディ『30 ROCK』の主演女優ティナ・フェイが、「どんなに活躍している女優も、40歳を過ぎると、ハリウッドからのオファーが激減するものなの」と明かしたように、40歳を過ぎると、これまで選びたい放題だった仕事のオファーが落ち着くため、多くの女優が自分の今後の人生を見つめ直すように。

 いつまでもオファーが続くものではないと自覚し、次に自分が輝けるのは子育てというステージだと思うようになるそうです。ティナは「年寄りになった自分を、仕事が見舞いに来るわけじゃないしね。ずっと人生を充実させたいと考えた時、やっぱり子どもがいたらいいな、と思うようになるのよ」と発言していますが、「仕事が一番」「仕事に生きる」タイプの女優の多くが、オファーが落ち着く40歳を機に、その考えを見直すようになり、妊娠・出産を考えるようになるのです。

3.年下と結婚する女優・女性歌手が増えたから

 離婚率・再婚率が高いため、40歳前後で結婚することは珍しくないアメリカですが、最近、女性セレブが年下男性と結婚するケースが増えています。14歳年下の夫を持つジーナ・デイヴィスや、10歳年下の夫を持つマライア・キャリーなど、10歳離れているくらいではもう誰も驚きません。

 同年代同士で再婚する場合、前の配偶者との子どもがいる場合が多いため、あえて子どもを作らないことが多いそうですが、年下男性と結婚する場合は男性にまだ子どもがいないことが多く、年上女房は「私が彼の子どもを産んであげなければ」と張り切るようになるそう。もちろん、愛する男性の子どもを産みたいと思う気持ちがあるからこそ。このように、年下と結婚するセレブたちが、高齢出産率を高めているのです。

4.金銭的に余裕があるから

 不妊治療の発展により、40歳過ぎて妊娠・出産するセレブが増えてきたのは先に説明した通りですが、治療には莫大な費用がかかります。カリフォルニア大学サンフランシスコ校の調査によると、体外受精1サイクルにつき約250万円、卵子提供を受けると400万円近くの治療費がかかるとか。1サイクルで妊娠すればよいのですが、何十回レベルで挑戦する人も多く、金銭的に余裕がないと、とても受けられません。

 また、出産後の子育てにもお金はかかるもの。パパラッチらから守るためのセキュリティー費用や、学費なども莫大に。40代のセレブはキャリアを築き上げ、資産があるので、妊娠・出産に積極的になれるのです。

 このような要因が複雑に絡まり、高齢出産が増えたハリウッドですが、高齢出産にはリスクが伴うということはどのサイトも記しています。高齢出産したセレブたちも、20~30代の女性たちに「40歳を超えてから産みなさい」と勧めているわけではありません。産みたいと思う相手がいない、仕事が忙しいなど、妊娠・出産を考えることができずにアラフォーになってしまった女性たちに対して、「40歳を超えてからも大丈夫」とエールを送っているのです。

ゴシップマスター:Ellie
アメリカでの生活が長く、米メディア事情にも精通している謎の女。日本の雑誌やウェブサイトで海外セレブゴシップを担当し、日夜ゴシップまみれになっている。

最終更新:2013/07/21 14:30
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