大御所俳優がびっくり連呼よ

M・ダグラスの「クンニしまくれば性感染症は治る」に、専門医は「意味不明」

2013/06/03 16:30
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年の差婚のクンニとかマジ生々しい……

 末期の咽頭がんから見事生還し、俳優復帰まで果たしたマイケル・ダグラス。新作テレビ映画『Behind the Candelabra』では、ヌードになったマット・デイモンとの男同士のキスシーンをセクシーにこなすなど、体当たりの演技が大絶賛されている。妻であるキャサリン・ゼタ=ジョーンズの双極性障害のリハビリ治療も無事終了して、ホッとしたのか、マイケルは先日受けたインタビューで、「オレがかかった咽頭がんの原因はクンニで感染したHPV(ヒトパピローマウイルス)」だと激白。「HPVに感染したら、クンニしまくるのが一番。そうすれば治る」と熱弁し、ネットで大きな話題となっている。

 ハリウッドの“ちょいワルオヤジ”のような存在だったマイケルが、末期の咽頭がんであることを発表したのは、2010年8月のこと。舌の根元にクルミほどの大きさに成長したがんが発見されたときはすでにステージ4になっており、すぐに8週間にわたる抗がん剤治療と放射線治療を開始した。食欲がなくなるため、医師は胃管などの栄養チューブを入れるよう勧めたが、マイケルは断固拒否。流動食に頼り、体重は20キロ以上落ちた。骨と皮だけの姿でフラフラ歩くマイケルのパパラッチ写真は、世間に大きな衝撃を与え、妻のキャサリンが泣きはらした目で空港を歩く姿が目撃されたこともあり、もう長くはないだろうと囁かれた。

 しかし、マイケルは11年1月16日に開催されたゴールデン・グローブ賞授賞式にキャサリンと共に出席。メディアのインタビューにもしっかりとした口調で答え、不死鳥のように蘇った。その後、体重も順調に戻り、今では6カ月おきに検査するのみで、至って元気な様子。本人いわく、「オレのかかったがんは、95%再発しないから」。どこまでも強気だ。

 マイケルが咽頭がんにかかった時、世間は、タバコとアルコールが原因に違いないと書き立てた。彼は、長年にわたり喫煙・飲酒をしており、映画『氷の微笑』が公開された直後の1992年9月には、施設に入院し30日間の集中リハビリ治療を受けたこともある。当初、リハビリはセックス依存症を治すためだと報道されたが、本人は否定し、アルコール依存を克服するためと発表。アルコールだけでなく、薬物依存の治療も受けたようだとみられており、長年にわたる荒れた生活がガンを引き起こしたといわれた。

 しかし、末期がんを克服したことで自信をつけたマイケルは、「タバコもアルコールもがんとは無関係」だと断言。がんの原因は、クンニにより感染したウイルスが原因だと明かしたのだ。

 『Behind the Candelabra』のプロモーションで、英大手新聞「ガーディアン」の取材を受けたマイケルは、インタビュアーから「長年にわたり、喫煙や飲酒してきたことを後悔しているか」と聞かれ、「ノー」ときっぱり否定。「だって、このがんはHPVが原因だから。クンニしたことで感染しちまったんだよ」と激白。咽頭がんや口腔内のがんの原因は喫煙や飲酒、声の出しすぎや、口腔内の不衛生などが発生と関係があるとされているが、マイケルはクンニのやり過ぎで感染したHPVが原因だと断言した。

 マイケルは続けて、「(覚せい剤を販売目的で所持していた)息子が投獄されたことがストレスで、引き金になったんじゃないかと心配したんだけどね。ま、原因は確実に性感染症だから。あとさ、この病にかかった時の一番の治療法は、懲りずにクンニすることなんだぜ」と、ぶっ飛んだ持論を展開。HPVを持った男性が女性をクンニしても、感染させてしまうだけで、治ることはないのではと思わず突っ込んでしまいたくなるが、マイケルは大真面目で語っていたという。

 頭頸部外科が専門のロンドン在住の医師マヘーシュ・クマーは、同紙の取材に対して、「若年層の喉頭ガン/口内のガンの患者の57%がHPV16型だったという報告がある」と述べ、「HPV16型が喉頭ガン/口内のガンの原因である言っても過言ではない」とコメント。「実は、HPV16型に感染していた、喉頭ガン/口内のガン患者の完治度は高く、治りも早いという報告もある」と証言した。

 マイケルは咽頭がんだと診断されたとき、すでにステージ4の末期であり、「1年ももたないのではないか」という空気が流れた。しかし、生存率は80%だと発表され、実際にマイケルもメキメキと回復し、見事復活を成し遂げた。末期だったのにも関わらずこれだけ治りが早いのは、クマー医師の説明するように「HPVが原因」だからなのかもしれない。

 とはいえ、クマー医師は「マイケルの咽頭ガンの原因がHPVだけだったとは考えにくい」という見解を示し、タバコの吸いすぎやアルコールの飲みすぎなども原因だろうと示唆した。また、「クンニで感染したHPVを、クンニで治す」というマイケルの持論には「驚いた」と発言。「ウイルスにはウイルスで、免疫力をあげるという意味で(HPV感染者にクンニするという意味で)言ったのだろうか。医学的には、意味不明だが」と完全に否定している。

 ネットでは、「クンニが原因で咽頭がんになるなんて、マジか!?」と半信半疑な声、「事実だとしても知りたくなかった」という声、「悲しいことだが、おそらく事実だろう」などさまざまな意見が飛び交っており、人々の関心度の高さがうかがえる。

 HPVは子宮頸がんを引き起こす原因だとされており、性交渉により感染するとして、医師たちは「無防備なセックスをしないように」と警鐘を鳴らしている。感染しても、すぐに消えてしまうものだそうだが、免疫力が低下している時やストレスでホルモンバランスが崩れている時などに感染すると、悪性化し、子宮頸ガンになってしまうことが多いとされている。

 マイケルの妻キャサリンは、今年4月に双極性障害を治療するため、2年ぶりにリハビリ施設での入院治療を受けた。ネットでは、「マイケルからクンニが原因、クンニが悪い、でもクンニすれば治る」という持論を聞かされ続けて、心が壊れてしまったのではないかという声も上がっている。「キャサリンがかわいそう」「10歳と12歳になる、年頃の子どもたちもいるのに。家でもクンニ、クンニと連呼してるんじゃないか」「離婚するんじゃないか」という意見も飛び交っており、キャサリンに同情する声が大半のようだ。

 自分の病を公にし、原因や治療についてオープンに語ることはとても勇気がいること。今回のマイケルの発言を支持する声も多い。だが、来年で70歳になるマイケルが「クンニでがんにかかった」と公言することに、違和感を覚えた人が大勢いることは紛れもない事実であり、生々しいトークはもう聞きたくないという声が多く出ている。

最終更新:2013/06/03 16:30
『氷の微笑』
キャサリンの心の状態が一番心配よね
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