[連載]少年アヤちゃんの「イケメン紀行」

「DISH//」で味わう、思春期の抑圧で放たれる男の色香と罪悪感

2013/05/28 16:00
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「DISH//」公式サイトより

有名無名、年齢、国籍関係なしに、あらゆる「男子」に恋焦がれ、過剰なまでに愛でまくってはまた次へ――終わらない探求の道中でみつけた「男子」の魅力を少年アヤちゃんが語る! 異常性欲を振りかざし、あらゆる男子を消費します☆

 スターダスト所属の若手俳優が集う「恵比寿学園男子部」からさらに選別され、結成された4人組エアロックバンド「DISH//」。メンバーはボーカルの匠海、コーラスの昌暉、ベースの龍二、ラップ担当のTo-iの4人で、平均年齢は15歳。少年でも青年でもない、貴重な「毛の生えたショタ」期を生きる男の子たちです。

 そんな彼らは現在、ジャニ、韓流、テニミュ、女子アイドル等、さまざまな巨大運河から流れ着いた女子たちから熱狂的な支持を受けており、休日ごとに行われるフリーイベントには人が殺到。私自身も彼らにハマりつつ、その魅力はどこか? と考えてみたのですが、「母性」ではとても割り切れないものがあり、かと言って「性欲」としても割り切れず、結果その2つが混ざった「日々セクシーに成長していく息子を見て戸惑う母」としか表現のしようのない気持ちにさせられていることに気付き、そのハイブリット感こそが女子にとっての蜜なのだという確信に至りました。

 まず、成長に伴って変化していく楽曲から早速それを味わえます。例えば、お揃いのパジャマ姿で「子どものままでいたっていいじゃん!」とイキる「ピーターパンシンドローム」は精通直後の少年たちの戸惑いを再現、ただ見守るだけでも性的虐待になりそうなスレスレの背徳感に高揚させられます。次に発売された「ギブミーチョコレート」では、ややオス化した彼らの、バレンタインにかける情熱や焦燥感を歌い、そして6月19日に発売される新曲「I Can Hear」ではとうとう「衝動のままに夜を駆けるんだ!」、「キレイごとなんてマジ勘弁!」、と、発情期と中二病のコンボに発展。大人になろうと馬力をかける男の子たちの勢いを克明に焼き付けています。

 さらにもっと細かな単位で成長を見守ることができるのが、ほぼ毎日更新されるブログ「僕らのフルコース」(名前からしてやべー)です。

 中でも特に思春期っぷりが顕著なのが、ボーカルの匠海くんのブログ。彼はドラマ『鈴木先生』(テレビ東京)や『相棒』(テレビ朝日系)など、単独でのメディア露出が一番多く、DISH//内でもエース扱いにもかかわらず、どこか自信がなく不安定なところがあり、突然「ぼくらDISH//10年後どーなってるんだろうね。解散しちゃってるのかな」(4月20日付)などと言い出します。この、どう慰めようか悩む感じ、まともに回答したら壊れてしまいそうな儚い少年の魅力にクラクラきます。

 さらに4月に入学したばかりの高校生活も不安定であることが伺え、入学直後から「学校でもあまりおもしろいことない」(同)と発言、GW明けには「明日から学校だー。いやだぁ 昨日に戻りたい」(4月29日付)とさらに不安になるようなことを言い、Twitter上では仮想母たちが心配のあまりこぞってノイローゼになるという珍現象が発生。最近になってやっと「学校やっと慣れてきましたよー男の子はほぼみんな仲いい」(5月15日付)と変化があったようで、学園生活にも調子が出始めたようですが、彼はほかにも「ぼく特化したものがなくて(._.)」と、内面的な部分にも悩みを抱えており、目を離したら即死する小鳥のような存在感で、乙女の母性を揺さぶります。匠海、大丈夫? 1人でお弁当食べたりしてない?

『I Can Hear(初回生産限定盤)(DVD付) 』
オスになったら愛せないワ
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