[TVツッコミ道場]

芸能事務所とテレビ局、「売りたい人ありき」の出来レース調査に疑問

『+act.』2013年1月号(ワニブックス)

 今回ツッコませていただくのは、2月22日放送分『スッキリ!!』(日本テレビ系)の1コーナー「全力男子」。  中山美香リポーターとオネエ系映画ライターのよしひろまさみち氏が、多くの売れっ子タレントが所属する芸能事務所を訪問し、全力で頑張る次世代のスターを紹介する企画らしい。今回訪問したのは、松坂桃李などが所属するトップコートだった。  しかし、この企画、なんだかよくわからない。一般企業やショップなどを訪ねて、イケメンを紹介してもらうというコーナーは昔からよくあるが、それが「芸能事務所」となると、ちょっと意味合いが違うだろう。だって、芸能事務所の「全力で頑張る男子」ってつまり、「売りたい人」ですよね? 

 女性スタッフたちの推薦として挙がってきたのは、『妖怪人間ベム』(日本テレビ系)などに出演した中村倫也(26歳、2005年より活動)、『泣くな、はらちゃん』(同)出演中の菅田将暉(20歳、2009年より活動)、『テニスの王子様ミュージカル』等をはじめとした舞台・ミュージカルで活躍している相葉裕樹(25歳、2004年より活動)の3人。  となると、年齢的にも、経歴的にも、「旬」という意味でも、売りたいのは当然あの人だろうという予想がつく。そして、そこへ登場したのがサプライズゲスト(?)の松坂桃李。松坂に3人の中から1人を選ばせていた。しかし、そもそも3人中2人は松坂桃李(24歳、2008年より活動)より先輩なのだから、立場上、偉そうに選ぶわけにいかないだろうに。  特に相葉は、松坂桃李の俳優デビュー作であるテレビ朝日系『侍戦隊シンケンジャー』(主演、シンケンレッド役)でシンケンブルーを演じていた人であり、その時すでに活躍していたキャリアの違いがあるわけだ。松坂にとって、唯一後輩にあたり、年齢も若く、さらに日テレ的に現在メリットがあるのは、放送中もしくは今後放送予定のドラマ等に出ている人に決まっている。で、答えはやっぱり菅田将暉だった。  菅田将暉が悪いわけではまったくない。イイ人ばかりのドラマ『泣くな、はらちゃん』において、唯一自分勝手な振る舞いだらけのおバカな弟役を好演している。ドラマ自体もイイ。だからこそ、出来レースの調査なんかせずに、ストレートに放送中ドラマのおさらい&注目の役者紹介で良いんじゃないだろうか。  近年は、雑誌でも、「できるだけタイアップに見せないように作るタイアップ記事」なんてのがやたらと多い。でも、答えありきのところからスタートし、その答えを導くために「捨て駒」としてほかの先輩役者を使ってしまうというやり方は、いかにも広告代理店が考えそうな手法に見えてしまう。  これって、良い演技をして、良いドラマ作りをする人たちに、むしろ失礼な演出じゃないだろうか。最近よくあるスター発掘番組なんかも、「売りたい人ありき」のところが多いけれど、周りくどい方法で紹介するよりも、ストレートに宣伝してしまう方が、印象は良くなる気がするのだが……。 (田幸和歌子)

最終更新:2013/04/05 15:13
『+act. (プラスアクト)―visual movie magazine 2013年 1月号』
ストレートに宣伝、心がけてまいります。

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