[女性誌速攻レビュー]「CLASSY.」9月号

「だからあなたは結婚できない!」、「CLASSY.」の結婚教が次のレベルに

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「CLASSY.」9月号(光文社)

 最初からこんなことを言うのはレビューを書かせて頂いている者としてお恥ずかしい限りなのですが、今月号の「CLASSY.」は広告がたっぷり入っているからか、正直印象に残りません。書き出すまでに5回ぐらい読み返したのですが、それでもどこを切り取ればいいのか分からず、見切り発車もいいところでスタートしてます。自分でも最後まで書ききれるかドキドキですが、こういうのも生っぽくていいでしょ? とインスタレーション・アーティスト気どりで書かせて頂きたいと思います。

<トピック>
◎思わず彼が話題にしちゃう! デートで仕掛けるホメられトラップ
◎メークで海外セレブに限りなく近づこう
◎だからあなたは結婚できない!

■そう考えると、マサイ族ってオシャレ~

 今月号の「CLASSY.」の特集は「『キレイになったね!』は最高のホメ言葉」です。特集内の「思わず彼が話題にしちゃう! デートで仕掛けるホメられトラップ」というページを見てみましょう。小物を駆使して、彼の口から「かわいいね」という言葉を引きだそうという趣旨なのですが、褒め言葉が無理やり過ぎて、悶絶してしまいました。

・でか過ぎピアス→彼「そのピアス、大きくない? 顔が小さいのかな??」
・首元スカーフ→彼「キレイなスカーフってCAみたいでいいね!」
・ペタンコ靴→彼「今日はなんだか背が小さくてかわいいね」
・ピンヒール→彼「折れそうなくらい細いヒールって歩くの大変そう!」

 「大変そう!」って、もう最後は「かわいいね」じゃなくて心配されてんじゃん! ピアスのくだりは普通のカップルなら「ピアス、デカ過ぎじゃね? アフリカのなんとか族みたいじゃん」と言われそうだし、スカーフのくだりも「CAみたい」っていうのが「CLASSY.」的には褒め言葉なんだ、と再確認しました。キャビンアテンダントが憧れの職業って、昭和の男の妄想だと思ってましたよ。

■骨の髄まで日本人

 普段のメーク企画では「愛されメーク」といったページを展開している「CLASSY.」なんですが、今月は夏で浮かれ過ぎたのか、「メークで海外セレブに限りなく近づこう」というタイトルから危険臭が漂ってくる企画を展開しちゃってます。

「海外セレブには憧れるけれど…真似できるのはファッションだけって思っていませんか? 実はポイントさえ押さえれば、セレブ顔も夢じゃありません。彫りの深さの違いも、メークでカバーすれば、意外とイケちゃいます」

 と高らかに宣言しています。読者3人が、アンジェリーナ・ジョリー、ブレイク・ライブリー、オリヴィア・パレルモに変身させられているのですが、写真を見る限り、「我々は頬骨の細胞レベルまで日本人なんだ」ということしか感じられない仕上がりになっています。「意外とイケちゃいます」なんてレベルではございません。メーク前の3人がとてもキレイな方だったので、改めて「若いというのはそれだけで美しいんだ、だからこそ自分を客観的に見る力がないと美しさを壊してしまうんだ」と実感しました。このページは反面教師として、とても素晴らしいことを学べます。

■なんのために結婚するのか、は考えなくていいんだ?

 「震災後はみんな結婚したがっている」と各女性誌が謳い続け、女性誌における「結婚願望」というのが宗教のレベルに達していると感じる昨今ですが、「結婚教(狂)」といえば「CLASSY.」。「結婚できる服」などお門違いなアプローチで信者を増やしていますが、今月は「だからあなたは結婚できない!」と、某予備校の夏期講習並みにいきなりのスパルタ教育が始まりました。「”こんな人は結婚できない”チェックリスト」には、

・「もっとモテそうなのに~」と言われて、心の中ではまんざらでもないと思っている
・ランチに1,000円以上使う
・仕事のデキない部下や上司にイラッとすることがよくある

 などの項目が入ってます。興味津々でページをめくったら、既婚者の覆面座談会やら合コンの達人やら専門家のコメントで、チェックリストに対するアンサーがない! おいおい、際どい質問に答えさせて、恥だけかかせて置いてけぼりかよ! 

 と言いつつ既婚者の座談会も、専門家のコメントも的を得たことをおっしゃっているのですが、一番大事なことを伝えていないように思います。それは「結婚によって個人が抱える問題は解決しない」ということです。結婚・子育てを経てポジションチェンジするママタレや、稀に経済的に恵まれた環境に嫁いだ友人・知人を見て、多くの女性が「結婚=これまでの悩みから解放されるもの」だと錯覚してしまいます。が、現実には結婚によって「すべてにおいてハッピーな自分になる」なんてほとんどあり得ません。それさえ認識しておけば、「結婚」のハードルを上げなくて済むのです。「自分の抱える問題をすべて解決してくれる相手」を探そうとするから、大変なのです。でも期待値が大きいほど、結婚後の変化のなさにがく然とするのではないでしょうか。「生活レベル」なんてものですら、世帯年収が2,000万円以上にならないかぎり、そうそう変わらないらしいですよ(と、どっかのビジネス書に書いてあった)。こういうことを既婚者座談会で言ってほしいと思ったんですが、座談会参加者が医者やマスコミ関係といった、「上昇婚」してそうな職種の人……。もっと、一般の人に寄り添った座談会メンバーを!!

 というわけで意外となんとかなった今月号のレビュー。ちなみに来月号の予告を見たら、「実例 遠距離恋愛と復活愛」。また「震災によって、本当に大切な人が分かった」とか言うんだろ? 震災が結婚のための「踏切板」みたいになっちゃって……。女性誌のメインクライアントである、ブライダル産業が喜んでる姿しか目に浮かばないのですが、それもまた経済復興のためと思うべきなのでしょうか。
(小島かほり)

「CLASSY.」

みんな、結婚に期待しすぎだよ~

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