[TVツッコミ道場]

戦場カメラマン・渡部陽一、まさかの”パパタレント”枠でも奮闘中

2011/06/25 11:45
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『渡部陽一の世界名作童話劇場 日本篇』
(ビクターエンタテインメント)

 パパタレント界の人気者といえば、若いパパ系では杉浦太陽やつるの剛士とか、子だくさんだと土田晃之、鬼嫁系では佐々木健介などの顔ぶれがそろっている。しかし、戦場カメラマン・渡部陽一が、いつの間にかこのパパタレジャンルの仲間入りしていたのは、全然知らなかった。

 6月19日に放送された『おしゃれイズム』(日本テレビ系)。父の日でもあるこの日はパパタレント特集で、ゲストは勝俣州和、杉浦太陽、原口あきまさ、そして渡部陽一の4人。それにしても、渡部さんは「2011年は本業に戻ります」と言ってた気もする。東日本大震災の被災地を撮影したり、本業ももちろん積極的にやってるみたいですが、まさかパパトーク業に参入することになるとは思ってもみなかった。

 昨年パパになったばかりという戦場カメラマン、その子育てぶりに迫るということで、自宅での息子のおむつ替えの様子をVTR紹介する。あの風貌、あの声で、生後11カ月の息子に、向かい合っては「む~~ん、チュッ」。ちょっと脱がせては、また「む~~ん、チュッ、チュッ」。オムツ替え中、吐息混じりに何度も何度も息子にキスをする。見た目や声と、デレデレぶりとのギャップで笑いをとるわけだが、とにかくしつこく、くりぃむしちゅー・上田晋也も「早く替えてやれ!」とツッコむ。

 こんな感じに、何をやっても何を言っても面白くなるのは相変わらずで、このVTR中でも、

「まずオムツを広げて、息子のはいているオムツの下に、いれます」
「よ~し、よしよし、よし、よし」
「ここから替えていきます」
「あっ、してますね」
「これをくるんで、脇に置いておきます」

 上田も、「大体分かるんですよ。そんな丁寧にご説明いただいても」とツッコんでいたが、文字にすると当たり前すぎることを説明しているだけなのに、テレビで見るとなんか面白い。

 今度は絵本を読む戦場カメラマンの図。これもまた、書いてあることをそのまま声に出して読んでいるだけ。それでも、

「いないいない……ばあ」
「ニャーニャがほらほら いないいない ばあ」

 それだけのことで笑いになる。どうすれば面白い感じになるか、どういう言い方をすればいいか、自分のどの辺りが茶の間にウケるのか、パパとしての面白いポイントも熟知してそう。赤ちゃんへのキス連発とかもそうだが、「いないいないばあ」とあの雰囲気で言われたら、絶対面白くなるだろう。そのチョイスのセンスと、キャラの立ち位置の把握の仕方、どこかボビー・オロゴンみたいだ。

 最後には、あのトーンでの「高い高~~い」をやるものの、肝心の赤ちゃんが固まってしまった、というオチでした。今後は、『ちびまる子ちゃん』のたまちゃんパパみたいに息子の写真を撮りまくったりしそうで、いじりやすい親バカタレントの仲間入りができそうです。
(太田サトル)

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最終更新:2011/06/25 11:45
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