アナタ、今夜こそ抱いてください

旦那にヤってもらいたい妻の奮闘……「アナタ、今夜こそ抱いてください」

 「性交は男から迫ってくるもの。男は常に女のカラダを狙っている。とにかく自分の身を守れ」という思春期の女子が受ける性教育。そこには「結婚相手とする性交だけが、唯一清らかで正しい性交である」という暗示が含まれ、女たちに無意識の期待を与えている。どこの馬の骨だか分からない男との、カラダがエビのようにのけぞってしまう官能的な性交よりも、結婚相手とのセックスのほうが、もっともっと気持ちイイに違いない。だってそう教えられたんだから。――そんなふうに生きてきた女にとっての「結婚」は、性の大解放の季節である。

 いよいよ、一切のかげりを持たない明るい性交ができる! 心ゆくまでやってやってやり尽くすぞ! 鼻息荒くウエディングドレスを脱いだ時、夫の妻に対しての欲情は激減しているのだ。何故? おかしい、こんなハズじゃない……。女はその時初めて知るのである。セックスをさせてもらおうと奮闘する事態が、女の自分にも訪れるという現実を――。

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「週3回してたんですけど、結婚してから夫は急にやってくれなくなりましたね」
 そう語るのは結婚5年目の麻美(仮名)さん。セミロングヘアに淡い色のカーディガンの似合う、合コンに来たら男性陣の目が静かにきらめきそうな、ほどよい美人の31歳である。

麻美「こっちは毎日ヤリたいのに迫ると断られて、つらい毎日でした」

――どうやって迫ってたんですか?

麻美「うちはシングルベッドを2つ並べてるんで、夫のベッドに入りますよね。そして握りますよね」

――えっ、いきなり肉棒を握るんですか? 

麻美「そうですよ」

 抱きついたりキスしたり等、ソフトな伝え方だと旦那さんはそのまま寝てしまうので、「私、セックス、挿入、したい」というキーワードを機械的に素早く伝達するには、肉棒を握るしかなかったと語る麻美さん。

――それは……男の人がやりたいときに、女の陰核をいきなりつまむみたいなもんなんじゃないですか? 逆効果な気がしますが。

麻美「そうなんですよね。今はそれが分かるけど、あの頃は必死でしたから」

 股間から手を振り払われる女の精神的ダメージは計り知れない。肉棒握り作戦が20連敗したあたりで、麻美さんは別の手法に変えることにしたという。

麻美「『亜鉛』が効く、というのは知ってたんですよ。夫は私より10歳上なので、付き合いたての時は私のやりたがりに合わせて『もっとがんばる』と言って亜鉛のサプリメントを飲んでくれてたんです」

――亜鉛は男性器の勃ちを助けるといいますよね。性的興奮をうながすというよりは、いつもより勃ちがよくなることで、「俺のギンギンだぜ」と気分も高まるという効果が期待できると。

麻美「ただ、亜鉛のサプリメントって匂いが強烈なんですよ。毎日欠かさず飲むにはちょっとあれなんで、いつのまにかやめちゃったんですけど。それで、また亜鉛を飲んでもらえないかなと思ったんです。だけど、私たちの間では『亜鉛サプリ=精力剤=夜のマムシドリンク』みたいなことになってるので、『飲んで』なんて言えなくて……」

――お前の勃ちが悪いから治せって言ってるみたいですもんね。

麻美「そこで、亜鉛のサプリメントを砕いて料理に混ぜようと思ったんです」

――マジですか!

麻美「だけどやっぱりどうしても匂いが気になるし、そんなクスリを盛るようなこと、バレたらヤバいですよね」

――セックスどころか信用を失いそうですね。

麻美「亜鉛を多く含む料理はないか、ネットで調べました。そしたら、牡蠣が圧倒的に亜鉛の含有量が多いことが分かったんですよ。豚肉のレバーも相当なんですけど、牡蠣は2倍らしいです。でも生の牡蠣じゃないとその含有量が下がっちゃうんです。幸運なことに、夫は生牡蠣が大好物なんですよ」

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 その日の食卓から、麻美さんの食卓の牡蠣登場率が大幅に増えたという。

麻美「2日目に効果がありました! 久しぶりにしてくれたんですよ。効きますよ。その年の冬は週4~5日牡蠣出してましたね。期間限定の食材だから、『いまのうちに1年分食べよう』って感じで、誤魔化せました。生牡蠣ばっかりだとこっちも飽きるんで、オイスター炒めにしたり。エンゲル係数も急上昇ですけど、セックスしたいですから」

 棒握りから牡蠣という攻撃変更により、夫のペニスを動かすことに見事成功した麻美さん。本来の希望である「毎日セックス」は無理だったが、その後週1~2回のペースを掴むことができたという。

麻美「セックスできたことによって私が落ち着いたのがよかったんだと思います。このままいつまでできないんだろう? って焦ってたのがいけなかったみたい。肉棒握りも、ガッつかないで落ち着いてすれば、効果ありますよ」
 
 とにかくヤリまくりたいだけなんです、夫と。そんな”家庭内ヤリマン”を自称する麻美さんは、早くも来年の冬に向け、牡蠣レシピ作りに余念がない。

田房永子(たぶさ・えいこ)
1978年、東京生まれ。漫画家、ライター。01年「マンガF」にて漫画家デビュー。05年 エロ本の漫画業開始。ハプニングバーなどの過激スポットへ潜入したルポ漫画を描きながら、男性の望む「女のエロ」を描き、違和感が蓄積。08年からノンフィクションレポートシリーズ「むだにびっくり」を自主制作・出版。
ブログ「むだにびっくり

『婦人公論別冊 快楽白書2011 2011年』

ヤリたくて、ヤリたくて、

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