サイゾーウーマンカルチャースポットイジワル婆さんがメイドに!? 期間限定の『カフェ・ロッテンマイヤー』に注目! カルチャー 背筋の伸びる、叱られ系カフェ イジワル婆さんがメイドに!? 期間限定の『カフェ・ロッテンマイヤー』に注目! 2010/11/07 11:45 スポット 一糸乱れぬ服装と表情がイジワル度を醸し出しています 世の中の”おばあちゃんアイコン”には2種類ある。手作りソフトクッキーを焼いてくれそうな朗らかないかにも優しそうなおばあさんと、常に眉根にシワを寄せている偏屈なイジワル婆さん。池袋の東京芸術劇場前に期間限定でオープンしたメイドカフェ『カフェ・ロッテンマイヤー』には、後者のイジワル婆さんばかりが集まっている。『カフェ・ロッテンマイヤー』の名の通り、店内には、アニメ『アルプスの少女ハイジ』に出てくる厳格な家政婦長・ロッテンマイヤーさんばりにピシッとしたおばあちゃんメイドがずらり。 微笑みのない厳しい面持ちでお答え頂きました。 「我こそはおばあちゃんにふさわしい!」と応募してきたおばあちゃんメイドのなかには、なんと20代、30代のOLもいるのだそう。完璧なおばあちゃんメイクのおかげで、20代には見えないロッテンマイヤーさん(実年齢27歳)に、「正直、おばあちゃんの恰好するのって、嫌じゃないんですか? せっかく若いのに」と聞いてみたところ、「いえ、そんなことはありません。おばあちゃんの姿になりたくない人は、応募しませんよ」と強い語気でピシャリ。うう、おばあちゃん、コワーイ……(涙目)。 一方、「私は、頭も地毛ですし、メイクもほとんど必要ありませんのよ」と得意気のロッテンマイヤーさん(実年齢63歳)は、宮廷やお金持ちにお仕えするメイドや執事のキャラクターが大好きで、『ハイジ』に出てくるロッテンマイヤーは理想形とのこと。そのためか、役作りはさすがで、その日たまたまショートパンツを履いていた編集Nは、 「アナタ、そんなに足を出してなんて恰好なの!? まったくはしたない! 女の子は体を冷やしたらいけませんよ!」 机に肘をついていた私は、 「肘をついたりしてお行儀悪い! それが食卓にいるときの態度ですか!?」 と叱られ、さらには、横で足を組んで座っていた、F/Tトーキョーイベント広報の湯川さんまでもが、 「足なんか組んじゃいけません! 椅子も斜めにしないで、しっかりテーブルに対してまっすぐにお座りなさい!」 と、お小言をいただいてしまった。仕舞には、取材に夢中になっていて、オーダーした紅茶に手をつけていなかった私たちに、「アナタがた、お茶は冷めるとおいしくありませんよ。早くお飲みなさい」と注意される始末。 おばあちゃんたちはお客様のお行儀を逐一チェックしています このカフェをプロデュースしたのは、現代美術作家のやなぎみわさん。自身のアート作品で”おばあちゃん”をモチーフにすることが多いことから、今回のカフェを開くに至った。やなぎさんは、『カフェ・ロッテンマイヤー』のコンセプトについて、 「おばあちゃんカフェ、というと、”ほっこり”だとか”癒し”という印象があるけど、そうは思われたくなかったんです。私もゆくゆくは、ロッテンマイヤーさんのようなイジワル婆さんになりたいですね!」 と語る。また、イジワル婆さん然とした動作や言い回しが完璧なおばあちゃんメイドたちにどのように指導を入れたのか伺うと、 「私は一切演技指導などはしていないんです。もともとそれなりに演劇をたしなんできた方も多いですし、未経験の方でもとにかくやる気があって、”おばあちゃんになりたい欲”が強い! ”おばあちゃん”って、自由ですよね。世の中、若くて綺麗でなければならない、という風潮がありますが、おばあちゃんはそういった強迫観念から解放されている。女性はみな、おばあさんになりたがっているんですよ。だから皆さん、喜んでおばあちゃんメイドになるんだと思います」 (左、中)ボールを抱えて歩き回り、お客をメレンゲ作りに参加させる!(右)完成したメレンゲはおばあちゃんたちが料理して振舞ってくれました そうこうしているうちに、おばあちゃん軍団による料理ショーが始まった。このショーは日によって何をするかが異なり、この日は、歌って踊りながらメレンゲを作るミュージカル仕立てのショー。『アルプス一万尺』のメロディで、メレンゲの作り方を説明したオリジナルの歌詞(※おばあちゃんたちの自作!)を歌いながら、ボウルをシャカシャカかきまぜて店内を動き回るおばあちゃんたち。20代や30代のおばあちゃんメイドはともかく、還暦をこえたおばあちゃま方のご老体に響かないか心配になってくる。そんな人の心配をよそに、ノリノリのおばあちゃんたちは、お客さんをも巻き込んでメレンゲをシャカシャカ。およそメレンゲを混ぜたことどころか、泡だて器を握ったこともなさそうな若いお兄ちゃん客ですら、おばあちゃんになかば強引にボウルを持たされる姿はなかなかの見ものだった。 おばあちゃん軍団の勢いに圧倒されて、肝心のメレンゲの作り方はちっとも頭に入ってこなかった……などと言うと、またロッテンマイヤー風の口調で叱られそうだからここだけの秘密だが、ああやってピシャリと叱られたのはいつぶりだろう。久しく叱られていない大人の皆さんはもちろん、廊下に立たされたことなんかないゆとり育ちのギャルたちにこそ、ロッテンマイヤー節を味わいに足を運んでほしい。 (朝井麻由美) ・カフェ・ロッテンマイヤー 営業:土曜・日曜・祝日の12時~午後10時。11月28日まで。 カフェ営業中の13時と16時に料理パフォーマンスあり。(開始時間は多少前後) 場所:東京芸術劇場前 F/Tステーション内(JR各線、東武東上線、西武池袋線、東京メトロ丸の内線、有楽町線池袋駅西口より徒歩2分) ・公式サイト ■やなぎみわ脚本・演出、ロッテンマイヤー出演による、カフェ内演劇を上演! 演劇公演:11月23日(火・祝)、27日(土)、28日(日) 開演時間:18時(開場は開演の15分前) ※当日は17時から、カフェおよびF/Tステーションは閉店しますのでご注意ください チケット:1,000円(1ドリンク付き)/当日13時~ F/Tステーションにて販売 【お問い合わせ】 東京芸術劇場前 F/Tステーション内 〒171-0021 東京都豊島区西池袋1丁目8番1号フェスティバル/トーキョー実行委員会事務局 にしすがも創造舎 NPO法人アートネットワーク・ジャパン内 TEL 03-5961-5202 ・公式サイト 『アルプスの少女ハイジ リマスターDVD-BOX』 役作りにどうぞ 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】 ・塀を越えられず、「痛~い」の声が響き渡る「全日本忍者選手権大会」 ・香炉がタバコで灰皿化!? お彼岸だから行っときたい、あの有名人の墓参り ・「妄想」の引き出しを全開に! 美少年揃いのBLバーでいかんなく妄想プレイ! 最終更新:2011/03/13 22:12 次の記事 「ダイドードリンコ」は、なぜ”ドリンク”じゃなくて”ドリンコ”なんですか? > Facebook Twitter プッシュ通知を受け取る クリックしてプッシュ通知を有効にする クリックしてプッシュ通知を停止する アクセスランキング カルチャー アラフォー婚活、セフレ認定してきた29歳の高校教師 アラフォー婚活、23歳男子から終電間際の誘い アラフォー婚活「とりあえずホテルへ行こう」商社マン 臨床心理士が語るアイドルの葛藤 アラフォー婚活、押しが強い33歳の男性 AV男優・しみけんがスパッと解答 “行ってはいけない”縁切り神社 過激セックスがすごいエロ漫画 アラフォー婚活、「ラブホ行かない?」タップル婚活の男 “行ってはいけない”パワスポ11選 自由が丘に持ち家、条件良すぎな30代男 アラフォー婚活、タップルの20代男子3人 バチェラー・黄皓が結婚発 宮内庁インスタへの疑問 悠仁さま成績不振報道は怪しい? アラフォー婚活、お見合い中に何度も聞かれた K-POPのレゲエ曲 アラフォー婚活、40代限定婚活パーティの男たち アラフォー婚活、オジサンのところ戻りたくない SEVENTEEN「HOME;RUN」とJazz 総合 劇場版『名探偵コナン』歴代最高の初動スタート 【レジ袋収納】プロのリピ買いグッズ 殺害未遂の女医の告白 「男の宿命的な性」への憎しみ ガスト、ヒロミ考案メニュー実食 【コンロ横引き出し】プロの収納テク6 BE:FIRST映画『BE:the ONE』レビュー 蛇口レモンサワー系【焼肉ホルモンたけ田】残念な点 若葉竜也『めざまし』出演が波紋 「新しい自分になる」危険ドラッグで8階から飛び降り――「ラリってしまいたい気持ち」を禁止しても意味ない? 【焼肉チェーン】ランチ全6種食べてみた シナボン店舗数増、再ブームの兆し 【コープ】を使わなくなった理由とは? 大谷翔平と代理人バレロ氏の心配な報道 アラフォー婚活、セフレ認定してきた29歳の高校教師 【デカ盛り写真日記】カロリミットとデカパスタ2皿 Number_iファンから滝沢氏に要望続出! 「BE:FIRSTと嵐は違う」ファン公言の大島美幸、“推し活スタイル”の違い語り反響 ビアードパパ、実食レビュー 絶好調チェーン【や台ずし】「最悪」評価は本当? カルチャーの人気記事 アラフォー婚活、セフレ認定してきた29歳の高校教師 アラフォー婚活、23歳男子から終電間際の誘い アラフォー婚活「とりあえずホテルへ行こう」商社マン 臨床心理士が語るアイドルの葛藤 アラフォー婚活、押しが強い33歳の男性 カルチャー一覧へ サイ女の精神!過去の人気コラム 羽生結弦と大谷翔平、「メディア嫌い」は共通でも対照的な対応! アスリートとマスコミの関係とは 神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」 松本人志を擁護する優木まおみ――無関係なことは「ないもの」とみなす彼女に思うこと 仁科友里「女のための有名人深読み週報」 2023年度「最も買ってよかったものランキング」1位! 「断然綺麗に見える」買い物狂いが大興奮 コラム コラム一覧へ