寛容な態度のウラには......

「ヤンチャな方がいい」CAの内定式騒動に、社内は歓迎ムード?

2010/11/14 11:45
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『渋谷ではたらく社長の告白』
(幻冬舎)

「いや~、サイバーエージェントさんはさすがだと思いましたよ。あの騒動さえ逆手にとって、社名が上がったと喜んでるんですから」

 大手広告代理店社員がそう話すのは、10月15日にTwitterで爆発的に広がったインターネット広告事業「サイバーエージェント」(以下、CA)の内定式流出騒動だ。これは、同社の内定を得た女子大生がCAが運営するアメーバブログで内定式の模様を写真付きで紹介したことが、そもそもの発端。内定式での様子を誰もが閲覧可能なインターネット上に公開したことが問題視されたが、内定者たちを対象にした声が次第に大きくなっていった。茶髪でバッチリメイクの内定者に対し、ネット上では「リア充過ぎる」「ホストとキャバ嬢の会社」「顔採用」などと、羨望と嫉妬混じりの声が飛び交い、内定者のブログの該当記事は即削除。いまなお、彼女のブログは、アメンバー(ブログ管理者が許諾したアメブロ会員)限定となっている。

 当然このことはCA社員の知るところとなり、幹部の耳にも入ったというのだが……。

「ブログに晒した内定者の扱いは社内でも注目していたらしいのですが、結局おとがめなしの結論に至ったそうです。というのも、CA社では2005年にも内定者によるピンポンダッシュ事件(CA社内定者が飲み会の流れから、深夜の住宅街でピンポンダッシュをして遊んだことをまたしてもアメブロに綴ったことで発覚した問題)があったのですが、その時のメンバーが順調に出世しているようで、今回の件も幹部が『学生の時にヤンチャしていた方が社会人として伸びる』と語ったらしいですよ」(同)

 また、CA社員の間では、別な”思惑”もあるという。

「CAでの職種は大きく分けて、SEやWebデザイナーなどの技術職と、広告代理店業務などの事務職の2つのパターンがあります。今年の採用はどちらかといえば技術職が多く、彼らは見た目が地味な子が多いんです。騒動となったブログには事務職の華やかな子たちの写真が掲載されていたので、イメージを保てたと安堵している社員も多いんですよ」(CA社員)

 今回の一連の騒動、結局CA社の思惑通りに終息した感が否めないが、自社の騒動をもプラスに変えることは広告代理/PRを担う同社には容易いことなのかもしれない。

『渋谷ではたらく社長の告白』

社長がいいなら、いいけどさ

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最終更新:2011/03/15 00:52
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