今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

『5時に夢中!』が見せた、日本のテレビ局のあるべき姿

2010/10/22 16:00
tokyomxgoji.jpg
『5時に夢中!』公式サイトより

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎業界のリーサルウエポン
 業界内高視聴率といわれるMXテレビ『5時に夢中!』で、テレビ史に残る快挙が。場末のスナックのママを紹介する、月曜日の名物コーナー「おママの花道」に登場した、上海出身の中国人のママが、一連の尖閣諸島の事件について「中国政府は嫌い。国際的に恥ずかしい。ただただ日本人に申し訳ない」と言って、飄々と松田聖子の歌を歌ってた。キー局ではないにしろ、これがフツーに放送されたことが素晴らしい。これをきっかけに、今後のテレビのいっそうの健全化と、あのスナック(上野にある)の繁盛を切に祈る。

◎若人あきらもお忘れなく
 エリカ様失踪。結局また「ヌード写真撮影の為海外に行ってた」なんて話題作りだったりするからな。付き合ってられるか。しかしこのテの「失踪」って久しぶりだ。林葉直子を思い出した。エリカ様もひょっとしたらサイババの所にいるのかもしれない。

◎なら女子アナを許す
 日テレの日曜夜のスポーツニュース『Going! SPORT&NEWS』にキャスターとして出演中の亀梨和也。ま、キャスターつっても、野球場行ってキャピキャピしてるだけで、役割としてはほとんど女子アナ。ガタイのいい野球選手と同じユニフォーム姿で、手取り足取り教えてもらいながら、ヒョロヒョロしたフォームでバット振ってるところなんか、役割どころか見た目まで女子アナだ。亀梨ファンの中にも、実は「あれだけはあんまり出て欲しくない」と思ってる人もいるんじゃないか。それくらい貧弱。

mishuran.jpg

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】
自主規制の波をかい潜る、”イイ話”という免罪符を手にしたテレビ業界
誰も真実を望んでいない、「ベスト・ジーニスト賞」という様式美
キング・カズの偉業をどうしても真顔で受け止められないワケ

最終更新:2019/05/22 19:35
アクセスランキング